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演奏力とアンサンブル力

“演奏力”と“アンサンブル力”いったい何が違うのでしょうか

簡単に言うと個人技と交わる能力の事

普段楽器を練習している人たちが習得しているのは“演奏力”
ブレスやハイトーン、指回しだったり
フォルテの発音はこうでピアノはこう…このようないわゆる基礎練で得られるものですね

一方“アンサンブル力”はお互い回りの音を聴いて譲り合う力(=空気読む力)

フォルテと書いてあるから大きく鳴らすのではなく
「フォルテだけど、この部分の旋律はあちらのパートだからそれよりは大きく出ないようにしよう」「ピアノだけどこれは聴かせたいラインだから少し目立つように鳴らそう」
などのように判断する力です

ピアノ、フォルテは音量の強弱の他に優しく温かい音色〜鋭くはっきりした音色と思って鳴らすとわかりやすいのではないでしょうか

個人技(演奏力)はもちろん大切だけどアンサンブル、合奏の良し悪しを左右するのはこのアンサンブル力だと思うのです

料理で例えるわかりやすいかもしれません

どんなに高級食材を揃えても焦がしたら生煮えだったり配合間違えた料理は美味しくありません、逆に食材がそこそこでも腕のいい料理人にかかればそれは美味しい料理になるのです
(高級食材で美味い料理が一番だけど)

意外にここを意識していないユニットは多いように思います。今アンサンブルコンテストの季節ですが私が審査する時は少なくともここをみています

アンサンブル力、お互いに譲り合い出るところは出る、これをぜひ意識してみて素敵なサウンド作り目指しましょう♪


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