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リモート飲みが盛り上がらない理由

リモート飲み、やったことありますか?

「盛り上がらない」「最初は楽しかったけど飽きた」みたいなコメントをよく見かけますよね。
私自身も最初は物珍しくて、自分からリモ飲みを企画したり誘ってもらって参加したりしてました。
でも「思ったより盛り上がらん」というか「終わるとなんか疲れてる」状態になってしまい、あまり積極的にやらなくなっていました。

そんな中、先日、久々にめちゃくちゃ楽しいリモ飲みができたんです。
2時間くらいがあっという間に過ぎて、久しぶりにもっと話したい!って感覚でした。

うれしすぎて、改めてリモ飲みについて少し考えてみたんです。

なぜ楽しかったのか

まず、当日の参加メンバーを紹介します。
・Hさん(私と同じ課の同僚。新卒採用担当。)
・Sさん(別部署の先輩エンジニア。)
・Oさん(別部署のエンジニア。今月に中途で入社したばかり。)
・Oくん(今年入社の新卒社員。OJT中。)
・社長(社長。普段はほとんどリモ飲みに参加することはない。)
・私(Hさんと同じ課。中途採用担当。)
この6人。

次に、どんな話題があったか。
・Sさん、Oさん、Oくんの恋愛ネタ
・私の結婚ネタ
・Hさんが入社してから産休に入って復帰するまでの話
・社長と私の同郷トーク
・社長と奥様のなれそめ
・Hさんと私の課内の話
・OくんとHさんの新卒がらみの話
・Hさんのお子さんの話
・Oさんが入社するまでの話
・Sさんの可愛がっている後輩の話

ざっと思い出してもこんな感じです。
せっかく社長がいるのに、仕事の話がほとんど出てないですね。
けど、上記を見てもらうと分かる通り、6人みんながかなりバランスよくしゃべってたんです。

なぜリモ飲みが盛り上がらないのか

仮説ですが、もともと盛り上がるメンツではなかったのが、リアル飲みの雰囲気で今までなんとなくごまかせていただけ。
それが、リモートによって浮き彫りになった形だと思っています。

具体的には「コミュニケーションに対するスタンス」の違い。
これが近い人なら会話がしやすいから数時間話していても楽しいし、これが遠い人だと違和感を感じ続けながら話をし続けることになるので、気力を消耗してしまう。
リアルではふんわりしたままだった「合う合わない」がはっきりわかってしまう。

「ウマが合う人、合わない人」が顕著になってしまうんですね。

コミュニケーションのスタンスが自分と近い人は、話していて心地いいから好きになりやすい。
そういう人同士が集まってお酒を飲めば、当然楽しい。
たとえリモートという、対面よりも会話の難しさがUPした環境であっても、です。

つまり、リモ飲みは自分が好きで心許してる人がある程度いないと、基本的には盛り上がらないのです。残念ながら。

コミュニケーションマインドの違い

私のふだんのリモ飲みは、相手の様子を見て、こっちからいっぱい話したほうがいいか、それとも聞き役でいたほうがいいのか、考えながら会話する、というスタンスです。
基本的にはほとんど誰かに話を振って、その場の人同士で会話が盛り上がるように持っていくことを心掛けているつもりです。
結果、ほぼ自分の話はせず終わります。
自分の話は全然しない明石家さんまさんみたいな感じですかね。
でも多少かまってもらいたい気持ちがあるから、終わった後ひとりPC画面の前でモヤモヤ。

じゃあそんなこと気にしてないで、自由にしゃべればいいじゃん。
みんなが好き勝手にしゃべるコラボレーションが面白いし、そこから色んなアイデアが出たりもするし。
とも思うんですけどね、なんかやっぱり数人が集まっているとそんなことばっかり気にしてしまうんですね。
「この人ずっと喋ってないな、つまんないと思ってないかな」「この人今ちょっと話したそうだったけど、さっきからあの人ばっかり喋ってるんだよなぁ」とか。
もともとそういうマインドを持ってしまってるんでしょう。

私にとっての「コミュニケーションのスタンスが似てる人」とは、この「相手を見つつ、自分の話もする、そのバランスを取れる」人です。

実際、冒頭の「めちゃ楽しかったリモ飲み」は、全員が「自分のこともしゃべるけど、他のみんなが楽しんでいるか、蚊帳の外になっていないか」を気にかけるマインドだったので、会話のボールが常にいろんな人のところに動いていた。

私が普段から「こうだといいな」と思っていて実現されずジレンマを抱えていた状態が、心地よく実現されている場だったんですね。

つまり、思いやりを持てるかどうか

要は「いい塩梅で、他人に気遣って会話のキャッチボールを実践できるか」が重要です。
話してばっかり、聞いてばっかり、どちらに偏っても、場のバランスが悪くなってしまう。

このバランスの悪さを無意識にでも感じた人が多いから「リモート飲みはつまらない」という声が続出したのではないかなとちょっと思うわけです。

もし、ここまで書いたようなことを一切気にしないで、本当に本音で好きなことを雑にしゃべり合える人がいたら。

それは奇跡なので、その人のことは一生離さないほうがいいですね。

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