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レインボーマウンテンに挑む

2022年11月の旅ログです。
ブログからnoteに引っ越すに当たって、少し加筆修正をしながら投稿してます。
パンデミックの状況など、当時ならではの情報もそのまま載せています。
当時の私がたくさん助けられたように、明日の旅人さんの誰かの参考になれば幸いです。

ペルーに入国して早々、クスコへ移動してきました。
クスコでの滞在は約2日間。
その後すぐにマチュピチュ村へと移動する計画でした。
ついて初日にツアー会社で、翌日のレインボーマウンテンのツアーを申し込んでおきました。

いよいよレインボーマウンテンに挑戦します。
当日の持ち物や登った時の様子をまとめました。


クスコDAY2 レインボーマウンテンツアーに参加

前日、しっかり高山病の症状で頭痛があったのですが、起きてみると引いていたので「よし!いける!」
まだ真っ暗な中、ピックアップを待っていると迎えに来てくれました。
早朝5時前。
他のツアー参加者達もピックアップしながら、レインボーマウンテンへ出発です。
現地まで大体2〜3時間くらいかかります。

そもそもレインボーマウンテンって・・・

私は、パンデミック前に旅人の先輩達がよくインスタにあげているのを見て、いつか行ってみたなぁと思っていた場所でした。
ですが、私の周りは知らない人の方が多かったので、ここで、レインボーマウンテンについてご紹介しておきます。

山についての詳細は、Google先生に聞いてもらった方がいいですが、ざっくりと。
私の理解で言うと、「地球温暖化によって最近現れた映えスポット」
今まで、万年雪で覆われていたのが温暖化で溶けてしまい、姿を現した七色の地層をナショナルジオグラフィックかディスカバリーチャンネルかで紹介されて、一気に観光地になったそうです。
地層に含まれる鉱物が七色に見えるのだそう。
なんと、標高が5000mなので富士山頂上よりも全然高いです!
富士山にも登ったことない私が、できるか不安でしたが決めていたことはただ一つ。
無理をしない!
しんどいと思ったら休憩するし「無理!」と、思ったら馬にでも何にでも乗るつもりでいたし「限界!」と感じたらリタイアしようと。
結果的に、無理だったらやめればいいやという気負わないスタンスが良かったみたいです。

レインボーマウンテンツアーの持ち物

  • 日焼け止め

  • コカキャンディー

  • 防寒具

  • 帽子とサングラス

私が、頼んだツアー会社は酸素ボンベのサービスがなかったので、酸素スプレーを携帯しているといいかもしれませんね。
ツアー会社によっては、酸素ボンベを持って登ってくれるところもあります。
登っていく始めのうちは、日差しも強く寒さは感じません(むしろ暑い)
しかし、頂上は風が強くて寒かったです!
なので、風を通さないジャケットを持っておきましょう。

朝ごはんを食べる

「朝日がきれいだなぁ」なんて、呑気に思いつつ車窓の外を見ていると、ガイドさんの説明が始まりました。
注意事項やらレインボーマウンテンについての解説やら、クスコを中心としたペルーで行われるお祭りやらの解説を聞きました。
そうこうしているうちに朝食会場に着きます。
朝食は、ビュッフェ形式でスープやらパンケーキをいただきました。コーヒーもあって、うれしかったデス。
すんごいしっかりしたパンケーキだったw
トイレも済ませて、再び出発です。

朝食会場

いよいよ登頂開始

さらに1時間くらい車に乗ると、いよいよレインボーマウンテンの麓のところに着きました。
途中で入場料も払いました。
この時、朝の9時くらいです。
入り口のところで再びトイレを済ませておきます。
お金を払って紙を受け取ります。
用を足した後は、自分でバケツの水を汲んで流すスタイルでした。
全員、登山用のステッキを貸してもらいました。
もちろん個人持ちの方もいました。
そして、私達のガイドさんが手に何かアルコールみたいなものを吹きかけてくれたのですが、これが後々不思議なパワーを発揮します。
いざ、レッツゴー!

左は馬さん用・右は歩行者用
穏やかな道が続く

合言葉はWe can do it!!

道は、すんごい穏やかです。
しかも整備されています。
もちろん舗装なんてされてはいませんが、立派な道がちゃんと続いていました。
入り口入って、すぐ左はロバ馬ロード。
右は歩行者ロードとに道が分かれております。
行ける所までは、自分で歩いて行きたいので、もちろん右側を進みます。
天気はバツグンによくて、景色はきれいで歩いていて気持ちがいいです。
とにかくゆっくりゆっくり歩いて行きます。
だって入り口地点で4000m、既に富士山の上やん・・・。
感覚が狂ってきますよねw

同じツアー参加者で仲良くなったご夫婦とゆっくり登りました。
ぐんぐん抜かれようがなんだろうがマイペースに頑張ります。
合言葉は「We can do it!」「Yes we can!(古)」でしたw

仲間がいればがんばれるモノです。いや、ホント。
途中でいくつか休憩ポイントがあります。
お店があって、ジュースやらお菓子やらが売られていて休めるようになっています。
お土産も売られています。
そして、もちろんロバや馬に乗っていかないかの声かけもあります。
歩いていると例の馬ロードの方で、現地の人たちが馬と一緒に走っていくのを何回か見かけました。
馬に乗らず、馬を走って引いて行ってるんです。
すごくないですか?
私はフラフラしながら歩くのがやっとだというのにw
横目に見ながら「オリンピック出たらいいのに〜。マラソン走らせたら軽く優勝ちゃう?」なんて思いながら歩いてました。

所々にある休憩ポイント

マイペースで登っていても、やはりキツくなってきます。
そんな時は、気休めに持参したコカキャンディーを舐めたり、水を飲んだりしながら登りました。
自分との相談ですね。
「ホンマにもう無理?馬乗る?」 「や、まだいけそう。」
深呼吸しながら、ずっと頭の中でこんな会話を続けてましたw
そして、このくじけそうになった時にガイドさんが入り口で吹きかけてくれたミストの香りを嗅ぐとスーッと軽くなるんです。不思議と。
なんだろう、何かヤバいモノでも入っているのだろうかw
マジでスッとする匂いを嗅ぐと一種のリフレッシュ効果があって、何度も自分の手を嗅いでました。

そして、最後にラストの坂が出てきます。
ここまでは緩やかな坂道をダラダラ登っている感じで、あまり登山感はないのですが、最後に一気にきますw
普段なら大した上り坂でもないのでしょうが、すんごくしんどく感じましたw

ついに自力で登り切った!

ゼーゼー言いながら、なんとか最後まで自力で登頂できました!
やっぱり自分の力で登り切ったと思うと嬉しさ倍増でした。
最後まで頑張って良かった!!
「やったーーーー!!着いたーーー!できたーーーーー!!」

本当に嬉しかったです。
無理しないようにしよう、いつでも馬に乗ろうと、いい感じで力を抜いていたのが良かったのかなぁと思いました。
着いた時は、想像よりも大分感動しました。
先に行っていたガイドさんも途中から一緒のペースで登ってくれて「よく頑張ったわね!素晴らしいわ!!」と褒めてくれたのが、すごく嬉しかったです涙。
大人でも頑張ったことは褒めて欲しいもん。
ガイドさんがめっちゃ写真を撮りまくってくれましたw
しかも、ツアー客それぞれの国の側まで用意してくれているという、ナイスっぷり。
ちなみに現地の人とリャマと写真を撮るとチップを払います。
それにしても、さすが5000m。
風が強くてめちゃ寒かったです。

加工してない色ですよ

下山も頑張る

登ったら降りなければなりません。
また来た道を戻ります。
なんでもそうですが、降りる時帰る時は、行く時以上に気をつけねばなりません。
体も疲れているし、登る時より降りる時の方が体力を使う気がします。
帰り道も馬やらロバやらの勧誘を受けましたが、ちゃんと帰りも自分の足で歩いて帰ってきました。
無事スタート地点に戻ると、ガイドさんや他のツアー客の人たちと再会しました。
車に乗って再び、朝ごはんを食べたレストランに向かいました。
今度はランチタイムです。
この時13時半とか、そんな時間だったと思います。
朝とはメニューが変わっていました。
私は、疲れ切っていてあまり食欲が湧きませんでした。
ランチを食べ終えたら、後はクスコの街へ戻るだけです。
車で寝てるとあっとゆー間でしたw
それぞれのホテルの近くまで送ってくれて、終了となります。
帰ってきたのは夕方前でした。

まとめ

クスコからレインボーマウンテンまで車で片道3時間ほど。
そして、実際に山に登る時間は片道2時間くらいです。
まる1日ツアーになるので、クッタクタになります。
でも、心地良い疲れです。
しっかり体調を整えて無理をせず挑戦すれば、感動できる景色が見られます!
自分でできた、やり切った!と充実感いっぱいで予想より全然感動しました。
多分、頑張ったことで感動が倍増した気がします。
どこで頼んでも行きやすい観光地だと思うので、ぜひ絶景を見に行ってきてください!

途中から「お?お?あれか!」という光景が広がってくる

2024年の今も

本当に5000mの所を歩いたのかなぁなんて不思議な気持ちになります。
でも、苦しかったし頭もフラフラしていたので、夢ではありませんw
クスコ2日目に登頂なんて、かなりの強行スケジュールだったと思います。
2度としないw
するとしても、もっとゆとりを持った日程を組みます。

ただ、帰国してこのレインボーマウンテンのことを報告すると、思った以上に知られていませんでした。
なので、今後はもっともっと行く人が増えるのだろうと思います。

5000m登った!という達成感は今でも忘れられないし、冷たい風を受けながらあの場所で見た景色と感動は一生の思い出です。

普段、アウトドアやハイキングなんてしない素人の私の装備でも歩ける登山道なので、チャレンジしやすいと思います。
5000mの山を登るには、普通は重装備で行かなければ敵いませんから。
もちろん、自分の体調と体力との相談ですから安易に行って来い!とは言いませんが、私はチャレンジしてよかったです。

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