まいったな、2020。という広告に救われた。

オンラインはっきり言って本当にくそ。

大学生になって半年、これまでで一番楽しかったこと、それは新しい友達と集まって一緒にホラー映画をみたことだった。コロナ的にかなりダメなのかもしれない。けれども文句なくその時間は一番楽しくて、初めて大学生らしさに染まって、一番心から笑えた。

それ以外に楽しかったことを考えてみても、どうやっても全部対面で会った時の思い出だった。

人と直接会うことが一番楽しくて好きで、家にいるときは何をしても孤独で退屈で、その時間は次に人と外で会うことを考えてばかりで、これさえ頑張ればまた人と会えるとか、そんな風にしか私は考えられないのだ。

そしてSNSには家にいることがどんなに素晴らしいかを説くおうち時間が溢れて、外で会うことがどんなに楽しいかを訴えるおそと時間なんて言ってはいけないというのが暗黙の了解だ。

でも今日、だんだんと外に出れるようになって「まいったな、2020。」という広告をみて私はすごく救われた。辛いことを辛いと認めていいことはこんなにも楽で、知らない誰かも私と同じ気持ちを抱いているという事実に圧倒的に救われた。オンラインでもこんなに楽しいとか、おうち時間はこんなに有意義だとニュースとSNSは垂れ流すけど、そんなのは嘘だし、無理矢理なポジティブに私は傷つく。

本当の気持ちと思いをそのまま認めることは勇気が必要で、人は弱い時こそ何故だかありえない嘘で身を固めて強がる。でも、そのまま素直に弱さを認めることが一番楽なのであって、それは決して敗北ではない。それは勝ちで救いなのだと私は信じたい。

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