日記と夢日記93

「サブスクの影響で30年前よりも前奏が短くなる傾向にあるようだ」というツイートがバズっており、条件反射的に「まったくもってくだらねぇ。おならプゥ~」などと思った。けれども、アルバムの曲順を決めるときなど、わりと素朴に「一曲目にするには歌が始まるまで長くね?」なんてことを考えたりもする。

先のツイートに対し、まずネガティブな反応が出てきてしまうのは、歌が音楽の中にあって特権的な位置にあることが自明となっている状況に違和感を感じているからだろう。トリプルファイヤーのようなバンドに従事していると、歌以外のものはすべて歌の添え物でしかないのかもしれないという疑いがかなりリアリティを持って迫ってくる。そういう意味においては、トリプルファイヤーにおいて自分がやっていることはヘゲモニーを握る歌に対する階級闘争と言うことができるかもしれない。

なぜ冒頭のツイートを取り上げたのか。それは、noteにおいて有料の記事は無料で読める範囲を設定することができるわけだが、そのせいで、先日まで気にしていなかった「書き出しのキャッチーさ」あるいは「本題を明かすタイミング」をなんとなく意識してしまうことを言いたかったからだ。より具体的に言えば、もう少し気を使ってキャッチーにしたり、構成を最適化したほうが良いのかといった疑問が頭をよぎるようになったということ。

すこし冷静になって、無料で読める箇所がまったくない有料記事があったことを思い出して、確認したところ試し読みの範囲を設定しないことも可能なようだった。だから試し読みさせないという選択肢もあるわけで、そちらのほうが潔いのかもしれない。ひとまずこの問題は棚上げして次の話題に移りたい。

見切り発車で定期購読マガジンを始めたわけだが、やはりどこか落ち着かないものがある。ものを売る・ものを買うとはどういうことなのか?について考えざるを得ない。

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