REC全日程終了につきジンを痛飲

西寺郷太がAmazon Musicで配信している「最高!ファンクラブ」というポッドキャストに堀込泰行がゲストに出た回を聞く。そのなかでヤスがおすすめしていたホイットニーのカバーソング集『Candid』がとても良かったから最近良く流している。シンプルかつ気の利いたアレンジが素晴らしい。おれもこんなアルバムが作りたいよ!と叫びたくなる。けれどもこうしたオーソドックスなアレンジを固めるのは一見簡単そうで難しい。慎ましさを美徳としながらも、地味で平坦にならないようにひらめきに満ちたフレーズやギミック、展開をさりげなく要所要所に配置しなくてはならないからだ。もちろん高度な演奏技術も必要とされる。勢いと雰囲気だけではどうにもならない世界・・・。YouTubeでホイットニーのライブ動画を観たが、サポートメンバーも含めて皆お洒落で良かった。

年々お洒落への興味関心が薄れていくが、コロナ以降さらにそれが加速した。服を新調したところでそれを着て出かける機会もない。それゆえにお金をかけることが躊躇われる。数年前に買ったビリケンシュトックの踵が削れてきたから、かつてお気に入りだったアイランドスリッパのビーサンを新たに買おうかと思ったものの、履く機会もあまりないだろうから迷う。

自分から誰かを誘って遊びに出かけたりしない人間だから、予定がなければ誰とも会わない。外出する予定が何もない現状に対して忸怩たる思いを抱いている。音楽関係の知り合いも仕事じゃなけりゃなかなか会ったりしない。たまの社交が大事だったのに…。

金曜日、アルバムRECの最終日だった。駅に向かう途中、山手通りの陸橋に人が並んでいるのが見えたから時節柄、聖火リレー?まじ?などと考えつつ地下鉄の駅に入る。乗換駅で一度地上に出ると、そこにも人が集まっていて皆一様にスマホを空に向けていたから視線を向けるとぼやんとした飛行機雲の輪っかがひとつ見えて合点がいった。しかしここに集まった人々は一体どこでそういう情報を得たのだろうか。自分のところには回ってこなかった。

遅刻気味だったがいてもたってもいられず駅前のカルディでヴェリタスブロイを買ってしまった。けれども結局まだ手をつけていない。RECの全日程が終了したことを祝ってノンノンアル、つまりアルコールを帰り道に買ったからだ。ベーシックを録音したのは昨年末だから、実働時間はもっと少ないとはいえ7ヶ月以上を費やしたことになる。飲まないわけにはいかないでしょう!そんなわけで、なんとなくジンの気分だったからスーパーでゴードンを購入。炭酸で割ってごくごく飲んだ。

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