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無の一週間

締め切りの嵐、ライブの嵐を耐え抜いたは良いが、やはりその反動で心が無になってしまったために虚無的な気持ちでこの一週間を過ごした。目に映る全てのことはブルシットとでも言わんばかりのニヒリスティックな気分に囚われており、何をしていても身が入らないし楽しくない。大好きなお肉を焼いて食べてみてもまったく心が動かない。一方でお腹は下した。

これは間違いなくバーンアウト状態だ。いわゆる燃え尽き症候群。そう意識した瞬間に、お前さんごときがいっちょ前のツラをして燃え尽きてんじゃねぇよ、たいして燃えてもねえくせによ、ぬるいんだよ、やっていることが!という超自我の声が聞こえてくる。なんてひどい超自我なのだろう。そんな言い草があるか。燃え尽きたものは仕方がないだろう。放っておいてくれよ!

疲労を感じたときには疲労について書かれた本を読むに限る。さっそく積読になっていたビョンチョル・ハンの『疲労社会』を読んでみた。少し前にも読もうとしたのだが、字を目で追うのがやっとのことで内容がまるで入ってこなかった。バグった脳みそが小難しい内容に拒否反応を起こしたのだろう。しかし今回はするすると読めた。頭の中が無になっていたからだと思われる。

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日記と夢日記

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