怒りの練習帳

行きつけのつけ麺屋がある。都内に数軒店舗を持つつけ麺屋で、大学の近くにもあったから、学生の頃から時折足を運んでいた。

つけ麺を食べると高確率でお腹を下してしまう。しかしそれでも、血糖値が下がりきって頭がぼやんとしているときなど、ついつい店に吸い込まれて気がつけば大盛りを注文している。

ある日、例のごとく注文して席でつけ麺を待っていると、店員同士の会話が耳に入ってきた。彼らは他店舗の店員の働きぶりをねっとりした調子で非難しており、聞いていてあまり気持ちの良いものではなかった。こんな会話を聞きながら食事しなければいけないのかと思うと憂鬱にもなった。もう二度と来るものかと誓い、コシのある黄色い麺を秒で平らげた。

先日、血糖値が底をついてぼんやりしていたせいで、誓いを忘れてまたもやふらふらと店に吸い込まれてしまった。他店舗の店員に苦言を呈していた店員が、今度は新人の店員をすこし小馬鹿にした調子で指導しており、それがいやでも耳に入ってくる。

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日記と夢日記

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