免許取得という奇跡

言うまでもなく確定申告はまだ済んでいない。あと2週間も猶予があるのだから何の問題もなかろうう。

今年は免許の更新も待ち受けている。忘れないようにしたい。我が家の郵便受けはろくなものが入っていないため、あまり関心を寄せないようにしている。だから通知のハガキを見落としてしまう可能性は極めて高い。

もし仮に免許を失効してしまった場合、再取得するためにはどのような手続きが必要なのか。再び自動車学校へ通わないといけないのか。それだけは何としても避けたい。

いま振り返ってみると、自分のようなヘタレがよく運転免許を取得できたよなあ、と感嘆せざるを得ない。遠慮なく辛辣な言葉を投げかけて来る指導員を助手席に乗せて、1トン以上ある鉄の塊を四肢を使って操作するだなんて、そんな無茶な話があるだろうか。手順を誤って叱られたらどうしようという不安と緊張で運転どころではない。

実は免許を取得するまで教習所に二度通っている。実家方面から大学を卒業する前に免許ぐらい取っておけとのお達しがあったから、特に何も考えず大学の生協を通じて杉並区にある教習所に入校の申し込みをした。

実際に通ってみると家からのアクセスが悪く、さらには最初の技能教習で指導員と意思の疎通が取れず、「じゃあもう何もしなくて良いです」と言われてハンドルを取り上げられてしまったり、強面の指導員から語尾に「です」がなかったことを咎められたりしたために、心が折れてしまった。

タイムリミットもあるし、ちゃんと通わなくちゃとは思っていたものの、なかなか腰が上がらない。そんな調子で数週間が過ぎたある日、目が覚めると「もう二度とあの教習所には行くことはないだろう」という決意のような気持ちが固まっていた。実際、それから教習所に行くことはなかった。退校の手続きをしに行ったときを除いて。

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