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大丈夫といえば大丈夫なのですが

土曜日に親知らずを抜いた。数日経って、抜いた箇所というより周辺の歯やこめかみがずきずきと痛むようになった。ロキソニンが手放せない。飲みすぎると効き目が低減すると聞くが、低気圧のせいか頭痛も併発しているからなおさら飲まずにはいられない。

飲まずにはいられないといえばやはり酒だが、抜歯後は一滴も飲んでいない。おかげで寝付きが悪く、寝不足気味だ。アルコールが入っていない分、ぐっすり眠れるのでは、と思う人もいるかもしれない。しかし、歯のずきずきでしばしば目が覚めてしまう。

美味しいものが食べられないのもつらい。もっぱらウィダーインゼリーやレトルトのおかゆ、インスタントのスープや味噌汁を口にしている。ハンバーグなら柔らかいし食べられるだろうと思い、ハンバーグ屋さんに入って食事してみたものの、セットのライスを咀嚼するにはまだ早すぎたように感じた。

飲酒と食事こそが生きる動機にほかならない。それを奪われてしまったら何のために生きているのかわからなくなる。とはいえ、食事を楽しむにはやはり頑丈が歯が欠かせないのも事実だ。今後も食事を生きがいにしたいのなら、今のうちから歯を大事にしておくべきだ。賢い人はそういうだろう。しかし、情けないことに私はそこまで賢くない。賢くないのだが、そこまで強情っぱりでもないので、賢人の忠告に導かれ、抜歯に応じた次第だ。

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