with失敗/after失敗
17時過ぎに外に出てもまだ明るさが残っている。空気に湿り気があって春の気配を感じる。明るい話題が皆無の昨今にあっては、気分だって少しは上向きにもなろう。
フローレンス・ピューがInstagramのストーリーズでレコメンドしていたAaron Frazerの『Introducing…』は現在の心境にマッチする素敵なアルバムだった。感傷的だが開放的でもあるという良い塩梅。声も良い。
今年に入って急に気になり、有吉弘行が再ブレイクを果たした年齢を調べたことがあった。『アメトーーク』内で品川に対して「おしゃべりクソ野郎」と形容したのが2007年。有吉が33歳のときのこと。
私は今年の6月で34歳になる。かつて一世を風靡した芸能人と自分とを比較しても仕方がないけれど、もうタイムリミットを過ぎてしまったのだと改めて思わざるを得なかった。まだ出世のチャンスがあるかもしれないと期待を寄せ続けるのもなかなかに辛い。
バレンタイン・デーが近い。中高生の頃などは、バレンタイン・デー当日の放課後に何かと理由をつけて学校に居座ろうとした。何かあるかもしれないという期待があったからだ。いま現在の状況をバレンタイン・デーに準えていうのなら、教師すら帰ってしまった夜の校舎にひとり居座り続けるようなものかもしれない。いったい誰がチョコを持ってきてくれるというのか。
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