見出し画像

小学生の柔道全国大会廃止でどう変わるか

以前、小学生の柔道全国大会が廃止されるということで話題になりましたね。

私はとても英断だと思います。

これを受けて指導者がどう変わるか興味あります。

指導者が変わらないと根っこの部分で変わらないからです。

今指導者をしている人たちはどう考えているんでしょうか。

自分たちは今まで”勝ち”にこだわって稽古してきたのに複雑な思いがあるのでしょうか。


私は、良い選手を育てるより良い指導者を育てる方が難しいと思います。

選手は自己完結ですが、指導者は色んな人たちに影響を与えるので高いセンスが必要だからです。

センスとは指導力はもちろんのこと、コミュニケーション能力、高い倫理観、言語化能力、指導に関する向上心などです。

このうち、どれかがずば抜けているというよりも各々がバランスをとれているのが優れた指導者だと言えます。

今の現場でバランスがとれた指導者はどれくらいいるでしょうか。

”いきすぎた勝利至上主義が散見されるため”

というのが今回の大会廃止の目的です。

この目的に納得して自分の指導方針を今一度考えてみてほしいと思います。


優れた指導者がいないというのは宗教の現場でも同じことが言えます。

宗教の経典というのは非常にシンプルなので解釈が難しく、100人いれば100通りの解釈ができます。

修行によっては、剣の刃を渡るようなあぶなっかしいものまであります。

特に、科学に重きを置いている現代では特に宗教は力が弱くなってきています。

宗教というのは本来人の心に寄り添った智慧なので十分科学と共存できるのに悲しいです。

それも宗教を正しく教えられる指導者が不足しているからです。

キリスト教はローマ法王のスキャンダルがあり、イスラム教は戦争が絶えず、仏教は修行をおろそかにして堕落している・・・

小学生の柔道全国大会廃止を受けて、私も襟を正さねばと思った次第です。


トップダウンで指示があった場合、どの程度下まで問題意識を共有出来ているのでしょうか。

というのも上の人間は意味があって指示を出すわけですが、下の人間はどの程度その意味を理解しているのでしょうか。

例えば”ゆとり教育”というのがありましたがどれくらいの大人が順応できたのでしょうか。

親や教師は大変ですよね。子どもの休みが増えるので逆にやることが増えたのかも・・・

社会は「また文科省がいらんことして・・・」っていう空気感だったのではないでしょうか。

本来は文科省がきちんと説明責任を果たすべきでした。説明できないならやるべきではなかったです。

上の決定は我々庶民にどうすることもできないので、不満があっても与えられた中で考えて勝負していけたら良いですね。

合掌




これからも精進していきます。 もしよろしければ、お布施をお願いします!