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自分を正当化したくて人を傷つけていないだろうか

人はみな自分が可愛い。

それはわかります。

だけど、自分を大切にするあまり人を批判したり傷つけてはいないでしょうか。

例えば

人種差別や職業差別、人生観など。

最近は”マウント”という言葉を耳にしますが、人に”マウント”をとって自己肯定感を上げていないか考えてみましょう。

大切なのは他人も自分も幸せを望み、苦痛を嫌うということ。

”慈悲”を忘れずに過ごしてみましょう。


他人を大切にするということは、仏教の基本中の基本から学ぶことができます。

ブッダは以下のプロセスを経て修行を実践しました。

1戒律

2禅定

3智慧

このうちの”戒律”を理解することで他人を大切に考えられるようになります。

まず一番初めにすることは自分のなかの”苦”に気づくことです。

これからのプロセスで”苦”を細かく分析していくからです。

  1. 苦を知る

  2. 苦の原因を見出す

  3. その苦は取り除けるか見極める

  4. その実践方法を決める

自分の苦がどういったものなのか、分析して考えてみてください。

難しければ”幸せ”とはどういうものなのか考えてみてください。

一般的に”幸せ”の状態は”苦”が減少している状態のことです。

例えば、あるお金持ちがいたとします。

お金を持っているのは良いことです。お金で買えるものは何でも手に入りますからね。
だけど、お金を持ちすぎると「盗まれやしないか」「この生活を手放したくない」と執着します。

このように、”幸せ”のなかには”苦”が備わっています。

あなたの”苦”を細かく分析してみてください。

こうして分析して考えると、今まで”幸せ”だと信じていたものがほとんど無意味だったとわかるでしょう。

”苦”の原因を探るとそれは”無知”によるものだと理解することができます。

そうすると”苦”に対して冷静な心でいられます。

欲望というのは際限がありません。

戒律を守るということはそのような欲望をおさえることもできるのです。

また、戒律は忍耐力を鍛えます。

どんなに辱められても、侮辱されても他者を攻撃しない

という強い思いを育むことができます。

コツコツと実践していけば思慮深さと自己反省の能力が身につくでしょう。

他人に危害を加えないということは持戒の最初の段階の本質です。

人にマウントとられたり、不愉快な思いをすることもあるでしょう。

そういう時は戒律を実践してみてください。

そうすることで思いやりの心で接することができ、相手と良い関係が築けるかもしれません。

日常的に嫌な思いをすることってありますよね。

僧侶にせよ在家にせよいつだって仏教の教えを実践することができます。

日々修行の積み重ねです。


合掌





これからも精進していきます。 もしよろしければ、お布施をお願いします!