フレンチトーストにはココアシュガー
「ヲォオオオオオッッ!!」
お昼間にけたたましい鳴き声にびっくりして犬ちゃんの方を振り返った。ネットで注文してたものを配達員の人がもってきてくれたのだが、むしゃたろハウスの裏の方から入ってくるのが窓からみえてて、いぬちゃんがめちゃくちゃビックリしたみたいで吠えたのだ。
いぬちゃんは結構番犬としての能力をもってくれているみたいで、お家のまえを通った人に窓越しでちょっとだけ吠えたりしてしまう。
3年位いぬちゃんと暮らしをともにして、吠え方の種類もわかってきたのだが大抵が「なんかあそこにおるぞ!」ってむしゃに報告するような吠え方をする。
激吠えはしないものの、そのたびにだめだよって注意してきたのだけども、振り向いたいぬちゃんの「報告しましたわ!ムフー」というひと仕事終えた顔と、注意の意味を込めてむしゃの筒状に丸めたおててに犬ちゃんが自分でお鼻をカポッとはめる仕草をするというのが一連の流れになっているのだ。毎度癒やされつつも、吠えのしつけに関してちょっと教えるの難しかったなとおもってはいる。それにしてもそこまで迷惑になるほどの吠えではないのと、近所中みんな犬飼いらしいので鳴き声はとくに目立つこともなく、あたたかい地域で生活してるなと噛みしめる日々である。
先日散歩をしていたら、高年の紳士がいぬちゃんに「チッチッチ」と手を差し伸べた。いぬちゃんは人が大好きなので尻尾をふりふりゆらしながらすーっとよっていき、紳士の掌を上にし軽く伸ばした手に鼻をカポッ!っとはめた。かわいいね〜と目尻を下げていた紳士は予想せぬいぬちゃんの鼻カポに口をすぼめ、「はて?」とむしゃを見た。いやこっちもはて?と思ってるよ。どうやらいぬちゃんにとって鼻カポはいぬちゃんを褒め称える行為のようだ。
ちがうんだけどね、ほんとはね、でもまあいぬちゃんが幸せならそれでいいや。
さて、みんなはフレンチトーストには何をトッピングして食べることが多いだろうか。
フレンチトースト自体、卵と砂糖と牛乳を混ぜた液にパンを浸し焼いたものであるため、トッピングは必要ないと思う人も多かろうと思われる。
はたまた最近ではカフェなどのデザートや軽食として一般的になってきたため、ケーキシロップやメープル、粉砂糖、豪華に生クリームなんかを凝ってかけるという人もちらほらいるのではないだろうか。
いずれにせよ「トッピングがなくてもまあ食べられる」というのが大半の中、むしゃたろうはあるものを”かけなければフレンチトーストとして完成されていない”という観念でこれまで生きてきて、それがじつに一般的に周知されていないという事実に愕然とした経験があるのだ。
ココアである。
むしゃたろう家では昔からフレンチトーストにはピュアのココアパウダーとグラニュー糖をまぜたものがかかっていたのだ。
巷のカフェでフレンチトーストを食べる現代よりもっと前、フレンチトーストは余った食パンを飽きずに消費するお手軽レシピかつ、お休みの日の朝に朝から甘いものを食べるという贅沢で一日を始めるという超最強朝ごはんだった。家でしかフレンチトーストを食べる機会がなかったため、むしゃたろうはココアのかかっていないフレンチトーストを見たことも食べたこともなかったのだ。
おっしゃれ〜なかっふぇ〜でフレンチトーストを食べたときなんかも、なんかフランスパンのフレンチトーストが出てきたしアイスとかクリームとかベリーなんかが乗っていて「うひょ〜外のやつだw」と心のなかで単芝を生やしたものである。もちろんココアはかかっていないが、当たり前だ。外のやつなのだ。違和感を覚えることもなかった。
ある日むしゃたろハウスにむしゃたろフレンドが泊まりに来たとき、朝ごはんにとフレンチトーストを出した。
みなが口を揃えて「ココアかかってる!!!!」といったとき、思考回路はショートした。
おにぎりみて「海苔ついてる!」たこやきみて「マヨかかってる!」ショートケーキをみて「いちごが乗ってる!」とでも言ってるようなもんである。
「・・・かかってないの?ふつう」
「見たことはないね!でもおいしそう!」
見たことはないね
見たことはないね
見たことはないね
むしゃたろうは膝から崩れ落ちた。
後日、むしゃたろフェアリーマムに”フレンチトーストにココアをかけるのはうちだけなの?”と聞いてみたところ、ふざけたような声で
「そうだよ〜ん✌」
と帰ってきたのだった。
「あんたはココアかかってるところしか食べなかったからココア隅々までかけてあげてたよ」とわがまま幼少期の小言をいわれたが華麗にスルーしたむしゃたろうであった。
みんなもフレンチトーストを作った際にはぜひ、ココアをかけて食してみてはいかがだろうか。
あと、うちもかけるよ!というご家庭の方はぜひご一報いただきたい。
だからどうということもないけどね。
適当フレンチトーストのレシピ
材料
・食パン4〜6枚切り・・・2枚
・◯卵・・・1個
・◯砂糖・・・ティースプーン2杯くらい
・◯牛乳・・・100ml〜150ml
・サラダ油orマーガリンorバター
むしゃたろう家ココアパウダー
・ピュアココアパウダー・・・適量
・グラニュー糖・・・適量
1.◯を混ぜて漬け液を作る
2.食パンを好きな大きさに切って漬け液に10分〜好きなだけ(一晩くらい)浸す。
3.サラダ油orマーガリンorバターをフライパンにおとし、弱火〜中火でじっくり焼く。両面焼き目がつけば皿に上げる。
4.ココアパウダーとグラニュー糖を1:1くらいで適当に小皿に混ぜ、焼き上がったフレンチトーストにかけてできあがり。
noteを初めてまだ数記事しか書いてないけど、noteってすごい。
活字を読むのをサボると、そこに使う筋肉っていうか力がすぐなくなっちゃって、次の機会を失いがちだなあとよく思う。おもうけど本は読まない。良くないな〜とおもうけど実際読むタイミングも場所もなにもかも自分でつくらないと触れられないのが本だ。
この間食洗機の説明書を読もうとしたら目が滑る滑る、ビビった。文字が読めんのこわすぎるだろ。
でももともと無い読む力をこれ以上減らすわけにはとおもってたところに遅ればせながらnoteを知った。
ブログとかのブームは古(いにしえ)になり、なかなかツイッターやSNSの短文しか目に映らなくなっていたところでの、ある程度長い文章の読み書きができるこのサービスはかなりありがたい。
noteトップページにはそれぞれの記事の題材のようなワードでくくられたタグが表示される。例えば目玉焼きのハッシュタグなど、ピンポイントのワードでずらずらといろんな人が書いた記事が表示される。おったまげである。
目玉焼きでなにを書くことがある?と思うが無数に出てくる。
実際に目玉焼きでこの記事がでるのだろうか?それはちょっと癪というか、目玉焼きに申し訳ないので目玉焼きのタグはつけないでおこうと思う。
いやちがう、そうだ、この記事はフレンチトーストのタグをつけるべきだ。
なぜならフレンチトーストの渾身のエピソードやレシピまで載せているのだから。
どうか目玉焼きの記事が見たい人に見つかって、愛犬ののろけ話から読み進められ途中で「フレンチトーストじゃねえか!」と小ギレされることがありませんように。
そんな一抹の不安を抱えながら今日も入力のページの右上をみて3000文字も書いてんのか、正気か?と自分に問いかけるむしゃたろうであった。
「ダンジョン飯」の作者九井諒子さんのラクガキ本がでる(でた?)とのことで、近々買う予定。短編集「ひきだしにテラリウム」は好きな漫画トップ10に入れちゃうほど好き。その中の丸三角四角の料理の話、めちゃくちゃすき。
こんど好きな漫画10選しようかな。
今月のおすすめマンガ
和山やまさん
「カラオケいこ!」からの最近でた「ファミレスいこ。」
(来月も漫画紹介するのかといわれると、十中八九しないとおもう。)
いい夢みろよ〜!
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