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卵焼きは塩派? 甘い派?

あなたのおうちの卵焼きは、塩味でしたか?
それとも甘いおやつのような卵焼きでしたか?

この「卵焼き、塩か?甘いか?」論争は、なかなかに根が深い問題ではないか、と思っています。人によって常識が違うので、よそのおうちの卵焼きを食べたときに

「えっ!?」

とビックリすることも多いのです。

甘いふわふわの卵焼きのおうちに育った人が塩味の卵焼きを食べたら、

「なんだ、このしょっぱい卵焼きは!?」

と思うだろうし、

塩味の卵焼きのおうちの人は甘い卵焼きを食べたら、

「卵焼きはデザートじゃねえしっ!」

と思うかもしれません。

家の卵焼きが甘いからといって、甘い卵焼きが好みになるか、といえば実はそうではありません。

夫の家ではおかあさんが作る卵焼きはいつも甘くてふわふわ派。だけど、男兄弟はいつもそれが不満だったそう。夫はおかずが甘いのは許せないタイプで、酢豚のパイナップルとかキャロットラベのレーズンとか、あまり好みではありません。

おそらく他の兄弟も同じような感覚だったのではないかと。末の義弟も私の卵焼きを食べて、「美味い、美味い」と喜んでましたしね。

はい、私の卵焼きは母に習って基本は塩味です。

母はよくウィンナーを中に入れて巻いた卵焼きをお弁当に作ってくれていました。他にはネギを入れたものや、とにかくおかず系卵焼きでした。母は多分、塩味にみりんを軽く混ぜていただろうと思いますが、私は塩甘酒一択!

塩甘酒とは濃い甘酒(ドリンクタイプの薄めたものではなくて)にその10%ンの塩を混ぜただけの調味料です。卵って、ほっといてもある程度膨らみますが、ちょっと甘味を足してやった方がふわっとする食感が残るんですよね。塩味の卵焼きでも、この塩甘酒で作るとふわっと感の残る塩味の卵焼きになります。

ネギを入れたり、海苔を挟んだり、ひじきを混ぜたり、というのが私の定番です。

この塩甘酒、甘酒の粒感が気にならない料理なら結構どこででも使いますね。カレーやシチューなら気にならないし、あとフレンチトーストの塩味版も。

この写真だとちょっと分かりにくいですが、塩甘酒を加えて溶き卵を加えた豆乳もしくは牛乳の調味液にフランスパンを浸して焼き、炒めたベーコン・キノコ類を合わせて最後にチーズをとろり、です。

パセリだけ調味液に混ぜて焼いてもシンプルでいいですね。でも塩味はバッチリですよ。

甘いフレンチトーストは、逆に甘酒のみを調味液に入れる感じ。でもひとつまみの塩を入れないとマヌケな味になっちゃうので、要注意。

と、卵焼き塩味派の家に育ち、今でも塩味の卵焼きを作っている私ですが、実家にいる頃は「甘い卵焼き」が実は憧れでもありました。なので、大学進学で一人暮らしを始めた頃は、甘い卵焼きにツナ缶を放り込んだ卵焼きともオムレツともつかないものをよく作っていました。

人間、自分にないものに憧れてしまうものですね!笑笑

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