衝動の結び目

内面の自分と外側の自分でいつも話をする。

相談して、アドバイスをもらって、忠告されて、踏みとどまっている。なんとか踏みとどまっている。

衝動に任せて動けるのは止めてくれる人がいるからで、信頼できる誰かがそばにいるからだ。もしくはもう何も持っていなくて、守るものなど微塵もない人のどちらか。

こんなに衝動的に動けたらストレスなんて溜まらずに生きていけるのだろうか、と本を読んで思った。

この世の中には羨ましいと思うことが溢れていて、その分自分の劣った部分、気になる部分に目を向けてしまう。

自分を支えてくれていた柱が脆くなっている。元から細かったそれも少しずつ折れて、欠けていく。その柱の上に乗っている薄っぺらい自分自身が傾いている。落ちそうだ。可哀想じゃないか。早く支えてあげないと。

そんな危機的状況の中、悲しい出来事ばかり起きるから一気に崩れた。こんなに根底から支えられていたんだな。もう何年も心の奥深くでしっかり結んでいてくれたんだな、と実感した。

起承転結の3文字半、糸が吉に絡まるのを期待していたのに。

どれだけ助けられていたのか失くして気づくんだな。失ってからじゃないと感じられないのは寂しすぎる。

これまで軸となって支えてくれた柱の下は暗かった。細いけれどこんなに高く伸びていた。

今思えば、内と外ではなくて、下と上の自分同士が話し合っていたようにも思える。今は底についたからひとりになってしまった。話しかけても答えてくれないから思考が進まない。気持ちの整理もできない。言葉もどこにしまってあるのか分からずに探し出せない。

また積み上げていくことは出来るのだろうか。

まだ糸を吉に絡めることができるだろうか。

と、衝動に任せて書いてみる。


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