世界も僕を変えられないだろう。
昨日寝たのは、今日の朝だった。
寝る前、好きな映画を見て、何か思って、気持ちが動いて、自分の感覚を言葉に残した。もう何度も観ているのに毎回さらに好きになる。
寝て、起きて、布団の中で夕方まで過ごした。ずっと動画を見て、文章を読んでいたから、目が疲れている。
起きてから風呂に入った。解散したバンドの曲を聴きながら、そのバンドのライブに行ってみたかったと悔やんだ。好きになってからの4年間、行くタイミングは絶対にあったはずなのに行かなかった。今更思っても遅いけど、直接ライブを見てみたかったバンドリストに入ってしまった。やっぱり後悔する前に行動するべきなんだろうな。
それから、期待についてぼんやり考えた。他人への期待はただ嫌になるだけなのに、どうしてやめられないんだろう。別に期待しているつもりはないんだけど、近くにいてくれる人はなるべく豊かになればいいと思っていて、そのために尽くしてしまうのが厄介だ。
過去の願いや祈りが、相手の方から切られると、ああその程度の気持ちだったんだな、と悲しくなる。勝手な期待だったんだと情けなくなる。
拘る部分は人それぞれだから、押し付けるのはお互いに良くないけれど、気持ちの温度差が開き過ぎると信頼が失われてしまう。
こうして信頼と不信がぐるぐる回って、世界にまた歪みを生んでいくんだろう。そうやってどんどんずれて、あの時こうしていればとか、もっとこうなればとか、理想だけの議論が増えていく。そんなこと言っても何も変えられないのに。
何が問題なのか、何が欲しいのか、何が不満なのか、簡単になればいいのにな。そうすればもっと違う方法も見つかるかもしれないのに。
夜、音楽を聴いて、洗濯を干していると、こうやってゆったりした時間はいいなぁと穏やかになった。公園にでも行って風を感じて、寒くて震えながら歩くような昼間を過ごしていたらもっと良かったかもしれない、とか思ったけれど、それをせずに光ばかりの理想を見ていたのは自分だった。
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