見出し画像

重機大好き6才と0才10ヶ月も楽しかった-こまつの杜2023夏

このnoteでは、子どもと博物館・ミュージアムへ出かけた記録を綴っています。
暑かった2023年の夏、1泊2日で出かけた「こまつの杜」は、重機大好き6才、重機ちょい好き父、重機はさておき博物館好き母、重機わかってない0才10ヶ月の全員が大満足のいい場所でした。

※記事中の一人称は母、子はそれぞれ、6才・0才と表記します


コマツがつくった「こまつの杜」は石川県小松市にある

「こまつの杜」は、あの黄色い重機の会社コマツがつくった無料の企業館だ。小松駅徒歩1分にあるので、北陸新幹線の金沢ー敦賀間が開業した今、遠方からのアクセスがぐっと楽になった。…が、しかし、我々が訪れたのは新幹線延伸の半年ほど前だったので、金沢駅で新幹線を降り、在来線に乗り換えて小松駅へ。

すぐ隣に「サイエンスヒルズこまつ」という小松市の科学館があり、こちらは有料。大人としては2日目は科学館に行ってもいいと思っていたのだが、重機大好きな6才は、こまつの杜から離れなかった。
ちなみに、すれ違った家族連れが、翌日は「福井県立恐竜博物館」へ行くと言っていた。車があれば「中谷宇吉郎 雪の科学館」も行ける距離だ。特色ある館巡りができる楽しいエリアなのだが、今回は、こまつの杜と宿と食事処にしか行かないストイックな旅行となった。

小松駅には建設中の新幹線のりばがあり、母はここで初めて新幹線延伸を知った。あと半年待てばよかったのでは、と思ったよね…。

狙うべきは、水曜か土曜

「都会だったら一人一回制限になるようなことが、ここなら好きなだけできる」

そんな前情報を聞いていたものの、休日でも?夏休みでも?やっぱり平日にしておいた方が??と悩みに悩んで選んだのは、お盆を外した夏休みの水曜・木曜の2日間。狙いは、水曜と土曜14:00~15:00開催の、本物のミニショベル操作体験イベントだ。(※滞在当時。最新情報はご確認を)

公式サイトには「混雑時は、15時前に受付終了となる場合がございます」と赤字で書かれている。15時前ってどれくらい前!?1時間前ってこともある?…と不安に駆られながら、駅に到着したのはイベント開始時間の14時。駅から会場までの間に子どもの姿はない。遠くに見えた会場内は…あ!たくさん並んでるじゃん!間に合うかな!?

ミニショベル操作体験会場。青いテープに沿って子ども達がたくさん並んでいた。(この写真は体験時間外に撮影)

…が、全く余裕だった。

30分と経たないうちに待ち列は減り、終盤は待ち時間ゼロに。
6才は2回乗ると満足し、3回目の誘いを断って次の場所に向かった。

プロの話が聞けちゃう

ミニショベル体験や、屋外にある巨大な重機の運転席搭乗の場には、プロと思しきおじさま達が立っていて、子どもや大人の質問に応じてくれた。素晴らしきかな、重機好きキッズとプロのおじさまとの邂逅。

めっちゃでかい重機。ダンプは実際に海外で使われていたもの、ショベルカーはここに展示するために新しく作ったものだそうだ。もし走り出したら道も駅も壊してしまうから、動かないようにしてあるとのこと。たしかに!

大人がやってもいいのかな、と言いながら、ショベルカーのシミュレーターをゲームマニアの父が遠巻きに見つめていた。ミニショベル操作体験時間後こそ混雑していたが、それ以外の時間は待つ人もまばら。大丈夫だよ、やりなよ、と背中を押して送り出すと、父はめっちゃはしゃいでとても楽しそうだった。(シミュレーターの情報を公式サイトで探したのだが見つからなかった。なくなってしまったのだろうか)

リアルな操作席に座ってリアルなレバーを動かしながら、車体の旋回とショベルの操作をするシミュレーター。左上に掲示されたピラミッドはランク表。頂点には信じられない得点が書いてあるが、きっとプロにはできるのだ。

ここではお姉さんが案内に立っていて、色々と話を聞かせてもらった。曰く、このシミュレーターは本物の遠隔操作装置と同じようなつくりをしているそうだ。実際にショベルカーを運転していた人もたまに来るそうで、そういう方の操作は点数が高いだけじゃなくて、運搬物や載せる先のダンプカーに優しい動きなんですよ、と教えてくれた。

そうそう、プロのおじさんに聞いてもわからなかったものが1つ。

ピクトグラム(イラスト)で示されたたくさんのボタン

屋外の巨大ダンプの操縦席でみつけたたくさんのボタンの中に、亀と思しきものがある(写真の1番右、下から2つ目)。

おじさんに聞いても「いやー、亀じゃなくて、でこぼことかじゃないかなぁ」と言っていた。

6才と母は、いや亀だよね、亀がいるから気をつけろの表示かな(動物注意の標識的な)、亀をつかまえる装置がついてるのかな(なんだそれ)、とか言いながらダンプを降りた。

それが、先日小学生になった6才(もう7才)が、借りた本に亀のマークが出てきた!と、母に報告してきたのだ。曰く、速度を示す方法として、亀やウサギのピクトグラムを使う車があるのだそうだ。こまつの杜で見た亀もきっとこれだよ!と。

次に行く機会があったら、あの場に立つおじさんに本を見せて聞いてみたいものだ。

ファンには見るところがたくさんあるらしい

敷地は広いが、建物の中は思ったよりも小さくまとまっていた。14時からの半日でほとんど見終えることができた。

しかし、それは素人の大人(母)の感覚だったようだ。

重機ファンの子ども(6才)にしてみると、あっちもこっちも見たいもの、やりたいものだらけ!

クローラー(キャタピラのこと)を動かせる展示あり…

(たぶん)本物そのままの運転席に座って、目の前にある(たぶん)本物そのままのクローラーを動かすことができる。

建機(コマツ的には重機ではなく建機)の歴史年表あり…

これはなに?と聞いてくるが、母は書いてある文字を読んでやることしかできぬ…。
年表の下には模型もあるのでさあ大変。


コマツの歴史を製品視点・人視点で紹介する歴史館では、偉人達まで見て…

なんて書いてある?と一つ一つ聞かれ、どういう意味かを説明するのが大変で途中で投げ出した(母が)。


さらにあっちこっちに、重機の模型が置いてあり…

どれもこれもカッコいいから見惚れるのもわかるよ。
右の写真は、ガラス窓の向こうに見える本物の大型重機とのコラボが楽しめる。


タッチパネル式のよくあるゲームが、建機仕様になったやつまで…

クイズはまあいいとしても、迷路とか落ち物ゲームは家でやってもらえますか…(母の心の声)

6才は2日通ってもまだ、名残惜しそうだった。
近所の保育園児がおさんぽに来ているのを見て、母は大変羨ましく思った。

ベビーはキッズエリアでのんびりと

大盛り上がりの6才と別行動をしていた0才と父は、かなりの時間をこのキッズエリアで過ごしていた。

奥にあるのがキッズエリア。(写真中央で目立っている、動物型の重機は遊べないただの置物)

どこかにつかまって立ち上がりたい時期の0歳は、ふわふわの大型ブロックで遊んだり、鏡と向き合ったり、棚の中のものを出したり戻したり、剥がれそうな貼り紙をかりかりしたりして(父が剥がされないように阻止したとは言っていた)、終始楽しく遊んでいたらしい。考えてみれば、この0才はどこでもキッズエリアが大好き。ありがたい0才だ。

エリア内には、なりきり体験ができるヘルメットと作業服も各サイズ揃っていた。0才サイズはなかったが、幼稚園~小学校低学年ぐらいの子なら着られるだろう。

父も、涼しい室内で靴を脱いで横になって休めたのでよかったそうだ。周辺には椅子もあるので、保護者が複数いれば椅子に座って飲み物を飲んだりして休むこともできる。

昼食は街の中華屋さん

0才連れで悩ましいのは食事をとる場所だ。こまつの杜内には食事処はない。隣のサイエンスヒルズこまつにはカフェレストランがあるのでそちらに行くのもよさそうだが、今回は、中を見られる残り時間はなく、カフェだけで帰れる自信もなかった。そこで、事前に調べておいた中華屋さんに行くことにした。

餃子菜館 勝ちゃん
ベビーカーで入店させてもらえて、離乳食持ち込みもOK(ゴミは持ち帰り)と言ってくれた。快晴の真夏に歩いて向かうのはかなり厳しかったが、店内は広く、0才がいても安心して食事ができた。

この記事と同じように、子どもを連れてこまつの杜に出かけたお父さんが書いたブログで見つけたお店だ。この記事も誰かの役に立てばうれしい。

泣いちゃうくらい好き

帰りの飛行機が飛び立つと、6才は泣き出した。
理由を問うと、重機たちとの別れが悲しいのだそうだ。

そんなに楽しくてしかも無料のこの施設。近くに住んでいたらよかったのになあと母も思う。そうしたら毎日遊び場所に悩むこともなく即ここに来るのに。

まあ、もっと大きくなったら、また来ましょうね。

屋外展示の大型重機の上から眺めた小松駅


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?