海上自衛隊呉史料館（広島）

2023年4月1日 10:10

街なかに本物の潜水艦が出現…

自衛隊は日本各地に広報施設を設置しています。
そこでは航空機や戦車など実機を展示していますが、本物の潜水艦をドーンと街なかに展示しているのはここ、海上自衛隊呉資料館です。
別名てつのくじら館です。
まさに鉄の鯨そのものです。
その巨大さと周囲とのミスマッチが、何とも驚きです。

もちろん、艦内も一般公開されています。
巨大な船体に似合わず艦内は非常に狭く、閉所恐怖症の人間なら確実に発狂しそうなほどです。
居住スペースをとことん切り詰め、動力設備やそれ以外のスペースに充てられているのでしょう。

展示されている潜水艦は、1986年から2004年まで海上自衛隊で実際に使用されていた「あきしお」です。
全長76ｍ、重さ2250トンと巨大ですが、現在では全長84ｍの艦も建造されています。

広島県の呉は鎮守府が置かれた軍港の町です。
鎮守府とは、旧日本海軍が主要な軍港に設置した、警備・監督など行う機関です。
艦これ（艦隊これくしょん）好きには、呉鎮（くれちん）とも呼ばれます。

呉には、海上自衛隊呉資料館以外にも、大和ミュージアムの愛称で知られる呉市海事歴史科学館や入船山記念館など、海軍関係のミュージアムがあり、アニメ「この世界の片隅に」の舞台でもあります。