入館料が無料になると来館者層は変わる?  ーロバート・ヒューイソン『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰』

 2001年、イギリスではすべてのミュージアムの入館料が廃止される。(特別展は除く)

 2005年には大学博物館にもこの原則は適用される。

 2012年には国立ミュージアムの来館数は4000万人になり、イギリスの成人の48.9%がその年1回はミュージアムを訪れたことになるのだとか。

しかし、これは重要な数的増加ではあったが、ミュージアム来館者の社会的プロフィールを変えることはさらに困難であることが明らかになった。(略)成人の総来館者数は2006年度から2010年度の間に51%増加した一方で、社会経済的に低層にある人々の来館数は11%減少しており、全体に占める割合も8%にすぎなかった。

ロバート・ヒューイソン『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰』p103

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