潜在的利用者の発見

日本において、「潜在的利用者」の発見や開拓においてミュージアム・マネジメント論の影響は大きい。初代日本ミュージアム・マネージメント学会会長でもあった大堀哲は、ミュージアム・マネージメントの考え方について「博物館と利用者の関係性に注目しつつ、博物館運営を経営の視点」をもって捉えなおすことが求められるとした。

そして、マーケティングやCS(顧客満足度)といった企業の経営手法の博物館への応用を説いていく。特に、マーケティング概念を導入することにより「人々(利用者、潜在利用者など)が博物館に何を望んでいるかを明らかにする」ことができるという。

ここに、「人々」のなかには「潜在利用者」がいることとその人たちの対象化がはじまったといえる。




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