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メモ

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博物館学に関するメモ
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#博物館学

実践知と知識知のちがい

「ねぇねぇ、Sさん、本を読んで身につけた知能と、実際の現場で得た知能のどちらが必要かなぁ…

futabatakei28
2年前
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法改正の関係者って誰?―世論を巻き込むには?

博物館法改正に関する話で、一番衝撃だったのは、現場の学芸員の関心がほとんどない、みたいな…

futabatakei28
2年前
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博物館のお客さまとは?

お客さまを喜ばせる話のつづき。 博物館にとってのお客さまって誰だろうか? 直接博物館にく…

futabatakei28
2年前
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武器をつくる人―工藤郁子さん

工藤郁子さんという研究者の話がとても面白かった。 弁護士が実践で戦う人 法学者はその後方で…

futabatakei28
2年前
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足場かけと発達を促すために必要な人の存在

オリンピックミュージアムにはすてきな映像作品がある。1本あたり、そんなに長い作品ではない…

futabatakei28
2年前
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苦手意識と主体性と―学校教育の場合、社会教育の場合

学校教育では、「知識・技能」が備わることで、「思考」したり、「判断」したり、「表現」した…

futabatakei28
2年前
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博物館機会の平等のために

①博物館で作品や資料、展示を読む行為は身につけるのに時間がかかる。 その子自身が主体的に博物館を楽しめるようになるまでに、必要な「知識」や「技術」の部分をサポートしてくれる人の存在が必要だ。すなわち組織的に行われる「教育活動」としてやらなきゃいけない。個人的にやることや、1回限りのイベントではあまり有効ではないと思う。 ②学校以外の評価の場をつくる。 何かを注意深く見たり、それを独自の方法で表現できたり、そこに宿っている考え方を応用させたり、そして、そのことによって他の

今後の社会教育施設の在り方―動画「生涯学習・社会教育に関する施策の動向」

「生涯学習・社会教育に関する施策の動向」という動画を発見いたしました。 文部科学省総合教…

futabatakei28
2年前

参加・体験しない人、できない人

 いまここで、「参加・体験」という概念を否定し、仮に「包摂」という言葉をおいてみよう。 …

futabatakei28
2年前
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「利用しにくい人」観 ー鶴田総一郎、倉田公裕、大堀哲

 昭和31年(1956)、鶴田総一郎は移動博物館の対象として「文化の恵まれない農山漁村の人々」…

futabatakei28
2年前
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潜在的利用者の発見

日本において、「潜在的利用者」の発見や開拓においてミュージアム・マネジメント論の影響は大…

futabatakei28
2年前

非来館者へのリーチ ―アーツ・ディベートの調査から

 アーツ・ディベートによれば、芸術に無関心である人が1/4、そして、そのなかには「排除され…

futabatakei28
2年前
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ジョン・キナード「来館しない人々にも館の存在意義を問う」

平成9年(1997) 『博物館学教程』のなかで、大堀哲さんは「博物館を利用したくても利用できない…

futabatakei28
2年前

クレア・ビショップのいう「参加」する人

クレア・ビショップさん。 イギリス出身の美術批評家で『ラディカル・ミュゼオロジー-つまり、現代美術の「現代」ってなに?』などの著作がある。 私が前半の方で挫折しかかってるのは『人工地獄-現代アートと観客の政治学』。ざっくりいうと「参加型」ってなに?それって美味しいの?って問いからはじまっている。 参加のアイデンティティは、1910年には「群衆」、1920年代には「大衆」、1960年代・70年代には「公衆」、1980年代には「排除された人びと」、1990年代には「コミュニテ