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祈ろう!感電するほどの喜びを! ~というわけで高幡不動の鳴り龍

先日投稿した短編小説に合わせてステキな場所をご紹介…という名目での宣伝(笑)

↑もしよかったらご一読いただければ幸いです。

前回の投稿も合わせてお読みいただければ光栄至極にて候。

日光東照宮で有名な「鳴き龍」ですが、ほかにも同じ構造の「鳴き龍天井」を持つ寺社はけっこうありまして、それぞれの響きを検証するのもなかなか楽しかったりします。

ちなみに、ネットで「鳴龍」と検索すると東京のラーメン店が真っ先に表示されます。なんでもミシュランで1つ星を獲得しているとかで…これは「パタゴニア」と検索すると南米の地域じゃなくてアメリカのアウトドアブランドが真っ先に表示されるのと似たような現象でしょうか。資本主義と情報化社会の弊害だ!とか言っては偏狭すぎるのでしょうか(笑)。

鳴き龍。天井に意図的に凹凸を設けて音の反響を不規則にすることでいろいろな音が混ざり合ったり、ぶつかったり、あるいは打ち消し合ったりして独特の神秘的な音がでるんだそう。

この「意図的に表面に凹凸を作ることで神秘的な要素を作り出す」という手法は「魔鏡」とも共通してまして、「平坦には神秘は宿らない」という世の真実を伝えてくれるものなのでしょうか?

平坦と言えば、海外(というかアメリカ?)では「地球平面説」を本気で信じている人がけっこうな数いるようで…Facebookなんかではこの説をネタにした投稿がけっこう見られます。

バスケットボールのファンの方には夢を壊すようで申し訳ないんですが(笑)、シャキール・オニールがこの地球平面説の信者らしくて以前ちょっと話題になっていました。(一応のちに本人が「あれはジョークだ」みたいな弁解をしたそうですが)

しかもこのネタ、本気で信じている人の投稿と、あくまでジョークで楽しんでいる人の投稿が混在していてかなり混沌とした状況になっているようです。なかなか面白そうで「ちょっと仲間に入れてよ」とか言いたくなってくるんですが。

そう、「平坦には神秘は宿らない」という世の真実は「地球平面説は地球の神秘を説明する説としてふさわしくない」という証拠になるのではないか?…なんてネタで参戦しようかな、とか(笑)

というわけで、わたくしがこれまで訪れて試してみた「鳴き龍」構造の天井の中でもとくに印象深かったのが東京都多摩市にある高幡不動こと金剛寺境内にある大日堂の「鳴り龍」です。



残念ながら撮影禁止なのでパンフレットからの転載でごめんなさい。


↑こちらが鳴り龍の天井がある大日堂

「鳴き龍」ではなくて「鳴り龍」なのは「鳴る」と「成る」を兼ねているからで、手を叩いて祈れば龍が応えてくれるだけでなく、願いも叶えてくれる、といった感じでしょうか?

東照宮の鳴き龍などに比べると狭い空間なのですが、その影響もあってか非常に印象的な響きがします。全身が「ビリビリ」するような感じ。ついつい何度も繰り返し手を叩きたくなってしまう衝動に駆られるくらい。

アメリカのSF作家、レイ・ブラッドベリの短編集に「歌おう、感電するほどの喜びを!(I Sing the Body Electric!)」という作品がありますが、この鳴り龍の反響を聴いた時に「これはまるで「祈ろう!感電するほどの喜びを!」じゃないの?」なんて考えを脳裏によぎらせたりもしました。(というわけでこの記事のタイトルに)

というわけで、鳴き龍に興味がある方はぜひお試しあれ、とおすすめしたくなるスポットでした。

そして高幡不動といえばまずなんと言っても「関東三大不動」のひとつ。これもパンフレットの画像で申し訳ないのですが↓


非常に堂々としたお姿で感銘を受けました。「奥殿」という宝物殿を兼ねた建物に安置されていまして、ほかにも大日如来像とか、日本最古とも言われる歓喜天像なども見ることができます。

五重塔もステキです。↓


稲荷社、清酒、油揚げ、そして禰豆子ちゃん!


あなたは生まれ変わりを信じますか?

あと土方歳三の菩提寺としても有名でしょうか。

日本人は「三大◯◯」というくくり方が大好きでいろいろなパターンで見られるわけですが、その多くでは「うち二つは不動、残り一つは諸説あり」という構図になっているようです(「三大稲荷」なら伏見稲荷と豊川稲荷が不動、あとひとつを巡って各地の稲荷神社が争っている、みたいな)。

で、この「関東三大不動」もご多分に漏れず…成田山新勝寺と高幡不動は不動、残り一つは…高山不動が最有力だと思うのですが、そもそもこのお寺の本尊は不動明王じゃないよね?って感じですし…この高幡不動では阿夫利神社の近くにある大山寺を「関東三大不動」のひとつに含めていました。

さて、あなたにとっての「関東三大不動」はいかに?

最後に、一応念のためにわたくしの見解を表明しておきます。

「地球は球体である」


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