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仲間と楽しむ大衆演劇 4 TEAM JUNYAへ

5月を楽しく過ごすことができました。

猿之助さんを待つ今を心のまま生きていきたいです。そう思えたきっかけが大衆演劇です。これからは歌舞伎と大衆演劇を行き来しようと思います。

私には、歌舞伎だからとか、大衆演劇だからとかあまり関係なくて、楽しそうと思うから観に行く感覚です。

私が愛する人や舞台がそこにあるから行くのです。そして知りたい。今は大衆演劇が知りたいです。私は一度好きになったら熱が放出し続けます。でも明日はわからない。違う人や舞台を好きになっているかもしれないとも思う。こんな私が好きで面白いと思っています。

猿之助さんのこともそう思って16年が経ちました。舞台と客席で会える日を信じて私の道を進もうと思います。


さて、浅草木馬館の純弥さんゲスト最終日は「プチTEAM JUNYA」の日でした。

劇団暁のゲスト期間、初めて連続で純弥さんを観て思ったのは、純弥さんは暁の空気に付かず離れず。。みたいな。絶妙なセンスで自分の色を出したり引いたりしてる。出過ぎもないし。そして全部染まることもない。

想像するに、今までの人生経験やセンスなのかなと。自分のオーラや力をコントロールできる人なんだなと。

猿之助さんもそうでした。歌舞伎でも外部の公演でも、いつも自分の役割を考える人でした。自分が何故ここにいるのか。何を求められているのか。発言や舞台から感じていました。

今回、連続してみることができたから感じることができたと思う。なぜなら、最終日に純弥さんプロデュースを観たら劇団暁や純弥さん自身の印象が違ってしまったからです。


昨年6月の篠原演芸場で行われた純弥さん座長のTEAM JUNYA公演。私も行ったけど猿之助さんの事件の後だったので観劇熱が下がっていた頃でした。

でも最終日の「プチ」を観たら何となく感覚が甦ってきました。一部ミニショーの群舞から様子が違う。

カラフル!

幕開きから心を掴みにかかってる感じ。華やかで明るくて一気にラストまで行く。時間も「もうちょっと観たい」と思うくらいで私にはちょうどよかった。

昨年の篠原に一か月間参加した暁人さん隼人さん龍人さんと純弥さん中心の構成という印象。絆を感じました。全体的に個人より相舞踊や群舞で魅せてるところがチーム感ありました。

一部ラストショー

この全く違うテイストなのが心憎いです。

この形がかっこいい。澤瀉屋の紋で嬉しかったです。この日は澤瀉屋ファンの友人が一緒だったのでひとしおでした。


二部は芝居「女小僧と橘屋」
これは昨年篠原の千秋楽で上演したそう。そんなご馳走みたいな演目を観ることができて嬉しかったです。

三人吉三の大川端や弁天小僧、幡随院長兵衛のパロディみたいな話でした。それぞれを知っていると尚楽しい。けど、知らなくてもめちゃくちゃ面白いと思う。

橘屋を演じるのは純弥さん。セリフ回しがこれでもかと粋!七五調のセリフの気持ちいいことったらありませんでした。ハンチョウ(歌舞伎で言う大向う)や拍手の入れやすさよ。間がさすがでした。芝居が大きくて小屋からはみ出しそう(笑)

女小僧は暁人さん。中性的な魅力が全開でした。コメディも達者な方なのでアドリブのツッコミが最高だし、パワフルだし、全てが絶妙。

友人は暁人さんの見得が上手いと絶賛していました。やっぱり歌舞伎ファンはそこも気になる人が多いと思う。

橘屋の子分、三(さん)は長谷川桜さん。びっくりするほどの三枚目なんだけど。。か、可愛い(笑)女性の三枚目でこれだけ笑ったのは藤山直美さん以来かも。最高に面白かったです。

可愛いと言えば、橘屋の女房役の龍人さん。私が最近注目している方です。おそらく純弥さん相手で緊張しているのかと思いきや。。大胆な演技をするので楽しいです。

夜の部は龍人さんのヒゲが濃くなっちゃって、それを見た純弥さんが笑っちゃうという。純弥さんが電動の髭剃りで女房のケアをしてあげることになったり(笑)話の流れで純弥さんに「愛してる」と言わせたり(笑)純弥さんと龍人さんの相思相愛ぶりが微笑ましくて面白かったです。

役者さん全員が当て書きなの?と思うほどハマっていて楽しかったです。息もぴったりでした。スカッとする芝居。

観ながら。。女小僧を猿之助さんでも観てみたいと思いました。弁天もやっていますし。純弥さんとの共演も観てみたいと思いました。


三部は舞踊ショー。
純弥さんの坂本龍馬からスタートしました。しかも生歌。

役者さんの舞踊は、歌舞伎もそうですが、芝居心があるから好きです。踊りの良し悪しは分からずとも、芝居を観ているようで楽しいのです。

純弥さん

木馬館ゲスト期間中、最終日にして私が初めて見た澤瀉屋の傘。嬉しかったです。

そして、三部も群舞や相舞踊で楽しませてくれました。

純弥さんと暁人さん

昼夜で曲が同じ♪飢餓海峡 でも夜はコメディだったり、本当にコント仕立ての舞踊があったりして面白かったです。

夏樹座長が ♪風の盆恋歌 で踊ったのには感動しました。純弥さんが9月に行う45周年記念公演の芝居の題材です。そんな夏樹さんが素敵です。

夏樹座長

暁の皆さんのアップテンポなダンスも圧巻。

振り付け師 akaneさんとコラボ

その後の純弥さんの個人舞踊という流れも素敵でした。

♪防人の歌 で舞う姿を見ていると無心になれました。上手く言葉にできないのですが、心に溢れてくるものがあって切ないけど、幸せだなと思うのです。

何度もあることではなくて、コロナ休演後に猿之助さんを観ていた時の感覚に近いかもしれない。明日はないかもしれないと思うからかもしれません。

♪防人の歌 の純弥さん

まだまだ舞踊はありましたが載せきれず。ラストの群舞も明るくて笑顔で幕になるのがよかったです。

終演後の写真撮影です。

純弥さんにピトっとなる暁人さんが可愛かったです。

暁人さん純弥さん

友人も言っていたこと。「楽しませたい」という気持ちがバンバン伝わってきました。普段の暁もチームワーク抜群ですが、この日は純弥さんを芯に違ったカラーで一つになっていました。


そして、このTEAM JUNYAが6月は大阪で一か月公演を行います。普段は劇団を持たない純弥さんが座長となるひと月です。メンバーには暁の方はいません。この6月だけのチーム編成です。

純弥さんの座長公演は観てみたいです。それに西成結劇場にも興味があります。今年オープンした新しい劇場です。

大衆演劇の席予約が未だに慣れないのですが、各劇場、基本は当日券なのだそう。初回は当日券で入り、その時に劇場で次回の予約をする。。という流れだそうです。この劇場は電話予約もしていません。

詳しくは、劇場のInstagramをご覧くださいませ。


数日間、観劇にお付き合いくださいました皆様、有難うございました。楽しかったです。


aya




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