見出し画像

三咲暁人座長昇進1周年記念公演

浅草木馬館に行ってきました。5月公演は劇団 暁です。
初日に観劇をしました。

14日から22日まで恋川純弥さんがゲスト出演されます。東京で観るのは昨年11月篠原演芸場の時以来です。

昨日14日も観に行き、今日15日は暁人さんの座長1周年記念公演でした。どうしてもお祝いに観劇したくて猿ゆか仲間とずっと以前からスケジュールを合わせて昼夜を楽しみました。

暁の公演ってとっても元気になるのです。
そして純弥さんを観ていると心が動きます。

観ながら「ああ。。幸せだなぁ」とこみ上げてきて泣きました。この1年、いろんなことがあったけど、私は一緒に猿之助さんを待ちたい人が見つかり新たなスタートを切ることができているんだと思えました。

心が喜ぶことをもっとしていこうと思いました。私は自分が好きな人や物を多くの人に見てもらうのが好きです。楽しいことを繋いでいこうと思います。

さて、記念公演のお話。

芝居「遠州傾キモノ~森の石松閻魔堂奇譚」では泣かされ、舞踊では暁人座長の体力オバケ(褒めてます!)ぶりに圧倒されました。とにかく泣けるほど全力。

最前列より暁人さん

昼のお席はサイドの補助席、夜は最前列中央。遠目と間近で見え方もかなり違いました。

個人舞踊のみ写真撮影OKでした。

純弥さん

客席がギューギューでした。昼は補助席しか取れず丸イスで下手サイドから観劇しました。

入場記念の南部せんべい

猿ゆか仲間と4人でしたが、お席がバラバラでした。それでも取れただけいいという人気公演です。暁人さんが芝居も主役、舞踊も二曲に一回は踊る感じでした。

昼の終演が16時を過ぎてしまいました。夜の開演は17時(笑)暁人さんは昼夜ともに出ずっぱりでした。すごいパワー。しかもずっと全力。きっと誰もがファンになってしまう。舞台と客席の一体感はハンパなかったです。

お芝居は「遠州傾キモノ~森の石松閻魔堂奇譚」

渡辺和徳さんという方の脚本。大衆演劇界では何度か上演されているよう。暁人さんも一度、主役を演じています。

ご自身の記念公演に選んだくらいなので力の入りようもすごかった。暁人版の遠州傾キモノ。昼夜ともに観ることができてよかったです。すごく面白かった。


全く予備知識ない私が物語をザックリ言うと。。
清水の次郎長の子分「森の石松」と、石松の活躍を語り継ぐ現代の浪曲師が時を超えて出会い、心を通わせていく。

浪曲師の名前が虎造だったので、これは広沢虎造さんのことなんだと始まってからわかりました。以前も少し調べたことがある方。清水次郎長の浪曲を得意とした方ですよね。なるほどと思いました。


暁人さんの石松は、次郎長が気に入ってしまうのが納得の愛嬌と明るさがありました。真っ直ぐで単純で。「皆で明るく生きていきたい」ストレートな言葉がグッときました。

そして、時空を超えて出会うのが虎造。ゲストの駒澤輝馬さん。初めて拝見する方でした。

最初は二人で意地の張り合いをしています。石松に向かって虎造は「嫌い」と言うのですが、愛があるからこその嫌い。本当は石松のことが大好きで、閻魔堂で騙し討ちになんかあってほしくないと思ってる。

暁人さん輝馬さんがとても芸達者でワクワクしました。

アップテンポなカッコイイ曲に言葉を乗せて言い合うのが面白かった。また、ラストシーンの立ち廻りでは、暁人さんの殺陣のタイミングに合わせて輝馬さんとお馴染みのセリフを会話する絶妙なタイミングと緊迫感が好きでした。超絶かっこいい暁人さんの戦いっぷりにドキドキして切なくなりました。

斬られてボロボロになったまま、まだ戦おうとする石松を、虎造が必死に止めようとするシーンがたまりませんでした。夜の部に最前列で見たら、輝馬さんの目に涙。「生きてほしい」という言葉は愛でした。同志なんだなと。

死に際、死んだ後の自分が後世に名を残すことを聞いて嬉しそうな石松にキュンとしました。語りながら去っていく虎造の声を微笑みながら聞いている表情に涙が止まりませんでした。

石松が死ぬ歴史は変わらなかった。けど、生きた証は想いとともに語り継がれていく。二人がそれぞれ救われたような気がしました。出会えてよかったんだと。


清水の次郎長役は純弥さん。登場すると風が起きます。空気を変えてしまう風。場が締まって存在が本当に大きい。観る度に思うけど、微動だにしない佇まいが気持ちいいし大物感がある。今回はお茶目な場面もあって私的に大満足です。

次郎長の女房を夏樹座長。かっこいい!純弥さんとのツーショットが貫禄あってまさに親分夫婦でした。

子分の大政は、副座長の大樹さん。その後は都鳥三兄弟も演じて二役でした。前回に観た時から大樹さんのお芝居が好きになりました。間合いが心憎いのです。純弥さんとのコンビも大好きなので嬉しかったです。

三兄弟の時も、隼人さん龍人さんを従えてバシバシとツッコんでいるのが気持ちよくて面白かったです。

石松の故郷の兄貴分を春樹座長。情に厚くて爽やかでかっこいい。弟分の石松のためとことん味方。

女房は長谷川桜さん。啖呵がかっこよかった。思わず拍手しちゃったくらい惚れ惚れ。


昼の芝居が延びたため、夜は修正して臨んでいてすごいと思いました。場面を少しカットして、アドリブだったのかわからないけどチャリ場みたいなのがほぼ無くなってました。

個人的にはやはり夜のほうが物語に入り込んでいけました。客席からも真面目な場面の笑いが消えたし、集中している空気を感じました。もちろん夜は二回目ということもあります。かなり時短になっていたのもよかったです。

二回観ても全く飽きず。すごく面白かったです。観たい芝居が増えました。

夜の最前列はこんな感じ。

かなり埋もれてます(笑)でも、最前列からでしか観ることができない景色があって楽しかったです。仲間とわちゃわちゃできました。

舞踊ショーは昼夜ともに個人舞踊のみ撮影可能でした。
少しだけ雰囲気をお届けします。

暁人座長
暁人座長
暁人座長
暁人座長
暁人座長

これでもほんの一部です。何変化するのかと思うほど衣装を替えて登場していました。

他の皆様は1曲ずつくらい。

純弥さんは「山河」でした。昼夜でVersionを変えていました。他の方と曲のバランスをどう決めているのか知らないのですが、わりとカラフルで激しめな舞踊が多い中、このチョイスはホッとする瞬間でした。

シンプルで’静’で大人で。

純弥さん

酒呑童子の趣向もよかった。
暁人さんの蜘蛛の糸が綺麗な弧を描いていました。撒き方も技があり、猿之助さんの巧みさを想いました。

一日、仲間と楽しく過ごしました。舞台からパワーをもらい心が喜んでる。有難うございました。

暁人さん、1周年おめでとうございます。


aya



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?