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明治座と澤瀉屋

昨日の記事に追記をしました。猿之助と愉快な仲間たちリサイタルに猿之助さんの出演が発表になりました。大衆演劇の劇場に立つお姿を観たいと思うのですが、お席は取れますかどうか。大衆演劇の劇団座長が数名出演なさいます。是非、絡んでほしいです。


さて、先日、明治座が来年4月5月に歌舞伎公演を行うことが発表になりました。4月は「壽祝桜四月大歌舞伎」5月は「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」!明治座創業百五十周年記念として行われる興行に、ひと月まるまる猿之助さん座頭興行がくるという喜び。

明治座では様々な思い出があります。亀治郎時代、本興行で初めて「四の切」を上演したのが明治座です。「男の花道」も最高でした。2014年の「市川猿之助奮闘連続公演」も懐かしい。

奮闘連続公演は、新橋演舞場と明治座で二か月連続して行われました。それぞれの月でお家芸の復活狂言を務め話題に。「金幣猿島郡」「獨道中五十三驛」「四天王楓江戸粧」。どれも印象深いですが、私が一番猿之助さんらしいと思ったのは獨道中~で18役を早替りで演じたこと。三代目が改良を重ねたこの演目の最終形態は15役なのに、初演時の18役に戻して上演してしまった。忙しすぎて楽屋で点滴をしていたとメディアで言っていました。

その奮闘公演が帰ってきます!奮闘というからには猿之助さんが頑張ってくれるに違いないと(笑)明治座らしい演目を選んでくるのか、それとも三代目に縁のある劇場ですから復活狂言でくるのか、その段階からワクワクします。


明治座は創業150周年なのですね。HPで調べると、明治6年(1873)4月28日に喜昇座として開場したのが起源だそう。その前年に、それまでの三座(中村座・市村座・守田座)以外での興行が許可されたことがきっかけで誕生しました。

その後、順風満帆というわけではなく、大火や防風、疫病流行りでストップしたり、関東大震災、戦争。。過去5回の災害、焼失を経験したことから、災害などに強い最新鋭の劇場にするため建て替えを行い、現在のビルは1993年(平成5年)に開場しました。

三代目猿之助の復活狂言が上演されたのは1974年(昭和49年)が最初。それ以来、7作を明治座で初演したそうです。当代の猿之助さんがインタビューで、子供の頃に一番遊んだ楽屋が明治座だったと言っていたのを思い出します。

1993年、現在の明治座に建て替わる時、三代目のために作られたような宙乗りのシステムに。天井にレールが引かれ、横のワイヤーが見えません。鳥屋は天井から降りてきます。だから歌舞伎座のように席をつぶさない。初めて観た時はびっくり。鳥屋が降りてくるのを見たくて、見えるお席に座ったこともある(笑)でも、三代目は使用することはなかったそうです。


記念公演に猿之助さんというのは納得です。スーパー歌舞伎を再演してくれないかな。。ヤマトタケルも観たいし。セカンドならどれでも観たい。でも「男の花道」「雪之丞変化」みたいなのもいい。博多座の澤瀉屋レビューもいい。黒塚もそろそろ観たいな。妄想はつきません。それまで生き延びねば。

久しぶりに新緑の頃の明治座。
とても楽しみです。

aya

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