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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

観に行ってよかったです。

新橋演舞場「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」を観てきました。ヤマトタケルは明日10日昼の部で上演1000回を迎えます。私は999回に客席にいたことになります。

12年ぶりでした。

けっこう冷静に観ることができたけど、大詰に登場した小さなワカタケルを見たら、12年前の團子くんが重なりました。そうしたら涙が出てきた。

ラストの宙乗り。猿之助さんの優美な白鳥がフラッシュバックしてたまらなくて泣きました。團子くんは、あの羽根の扱いが初々しくて動きがカクカクしていました。

猿之助さんは30代で初役でした。芸の差は歴然で、私の記憶ではカクカクしておらず、長袴の置き所が先端まで美しかった。まるで舞っているよう。キマル形が最高に美しくて微動だにしなかった。本当に初役だろうか。。このお役を心からやりたかった想いが伝わる芝居でした。

團子くんの第一歩はもちろん素晴らしかったです。ここから長い道が続いていくことを願います。ただ、スーパー歌舞伎を初演に戻して上演するには若いのかな。。という感想です。

音楽も技術も、セリフ回しもリニューアルした、彼の「今」が生きるヤマトタケルにして観てみたいという夢が広がりました。

團子くんはそのままでも三代目四代目を感じる澤瀉屋です。もちろん芸は真似ることから始めるのは承知しています。でもスーパー歌舞伎に関しては、私はもう過去に戻さなくていいのではないかと思うのです。

私が四代目をリスペクトするのは、襲名時にヤマトタケルこそ初演に戻しましたが、それ以降のスーパー歌舞伎は「セカンド」として時代に合った作品を生みだしてきたことです。それが澤瀉屋の精神だからだと信じています。

だから、團子くんの新たな挑戦の場にしてほしいというのが勝手な感想です。團子くん自身が創造できなくても、一門の皆様がいるではないですか。


とはいえ。。こんなに書けるくらい私の芝居熱を上げてもらえました。私は四代目のために、まだこんなに泣けるんだともわかりました。そして、何だか心が切り替わりました。

やっぱりスーパー歌舞伎が好き。
芝居が好きです。

良い節目になり、私は前を向いて進んでいきます。

自己価値を上げ、自分を信頼したい。猿之助さんを待つ間、私の応援を必要としてくれる人と出会いたいと思うようになりました。

お休みすると書いたInstagram、Xもまた少しづつ始めていきます。

励ましのメッセージや、見守ってくれる優しさを有難うございました。私が止まってしまったら、まわりの方が風を送ってくれました。私は帆を張っていればいいんだと心強かったです。


團子くんもよかったけど、隼人さんのタケルも観たくなりました。秋は博多座に行こうと思います。

まだまだ書きたい感想はMAGAZINEで書いていきます。


aya



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