見出し画像

澤瀉屋の宿命、猿之助さんの感

先週末、BS松竹東急で2014年新春浅草歌舞伎で上演した「上州土産百両首」が放送されました。猿之助さんが、四代目猿之助になって浅草歌舞伎に帰ってきた公演です。

兄弟と慕う幼馴染の友情の話。兄貴分の正太郎はスッキリした面倒見がいい色男。弟分の牙次郎はドジだけど子供みたいに愛嬌があります。猿之助さんは二度、正太郎を演じています。最高にかっこいい!

澤瀉屋に縁があり、猿之助さんはやりたかったそう。自身の自主公演「第八回 亀治郎の会」と浅草歌舞伎で上演し、私は惚れました。

お相手の牙次郎は、亀会では俳優の福士誠治さん、浅草では巳之助さんでした。特に巳之助さんとは一か月興行とあり、芝居がどんどん進化していきました。私的には新鮮なコンビで、今思うと、その後のワンピース歌舞伎や疫病禍の猿之助さんの代役へ続くのだと感慨深いです。

懐かしくて「第八回 亀治郎の会」のパンフレットを読み始めると、今に繋がる目から鱗の発見がたくさんありました。


ここから先は

1,443字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?