大川良太郎×恋川純弥「奥の宴」
12月がスタートです。
今月は新橋演舞場、歌舞伎座、浅草木馬館、篠原演芸場を楽しむ予定です。中でも、中学生の姪と歌舞伎座で超歌舞伎を観るのがメインイベント。無事に行けると嬉しいです。
詳しい予定は後日お話するとしまして、今日は先月30日に初めて大衆演劇遠征をした旅のことを聞いてください。大川良太郎さん恋川純弥さんの「奥の宴」を楽しんできました。
岩手県奥州市に日帰りで行ってきました。岩手県は約4年ぶりでした。前回は、高麗屋襲名披露の巡業公演で、秋田康楽館に行った帰りに盛岡を観光しました。康楽館に行くなら猿之助さんが出演する時に!と思っていたので念願叶った旅でした。
あの時は夏でした。。。
今回は同じ岩手県でも奥州市。新幹線の駅は「水沢江刺」。初めて知った駅でした。着いたら雪が舞い空気が冷たい。人もまばらで心細くなる。。
でもタクシーに乗ったら運転手さんが面白かった(笑)北上川を渡り、奥州文化会館Zホールへ。積もらない程度の雪が降り続いていました。
早めに着いたと思ったけど、会場内はけっこう人が集まって賑やかでした。一人参加でちょっと緊張。
公演を観るのを決めたのが5日前でした。11月は純弥さんにも舞台からパワーをいただいたので、私にできることでお返しをしたいと思い遠征しました。あ、でも単純にメインで舞台に立つ時のパフォーマンスも観たかった。
チケットは主催のイワブチ本店さんにインスタのDMから相談しました。それに、雪予報だったので交通のことなど親切に教えていただき本当に感謝でした。
直接、お礼が言いたいと思い、会場でお声をかけてお話することもできました。全くツテのない大川良太郎さんに声をかけて公演が実現し、そこに純弥さんも協力してくれたこと、コロナで約4年ぶりに公演が実現したことなど。観る前にお話を聞くことができてよかったです。リラックスできました。
純弥さん良太郎さんのパフォーマンスは圧巻でした!私がお話したいことをいくつか聞いてください。
幕開きとか、出の瞬間とか、私はすごく楽しみなタイプなので、全てに期待以上でワクワクしました。歌舞伎役者とは魅せ方が全然違うから、色気具合にまだ慣れなくて目を反らしてしまったり。。これを皆さん、直視しているなんてすごいです(笑)歌舞伎はほぼ目は合いませんから。
女方で客席の通路から登場してそのまま舞台へ。通路を花道に仕立てた感じで素敵でした。
初めて観る良太郎さんの妖艶さがすごかった。ファンの皆様の盛り上げもすごかった。人気者なのがわかるパフォーマンスに私もドキドキしっぱなしでした。
純弥さんが女方で踊ったのが、偶然にも猿之助さんが以前踊った曲と同じでした。イントロを聞いた瞬間、ああああ。。。。となったけど、真っ赤なお着物で心を燃やして踊る純弥さんを観ているうちに落ち着くことができました。
イントロでわかるって、私の進化にもびっくり(笑)いつもまわりの方がイントロで「キャー」と言っているのを「この反応は何!?」と驚いてばかりでした。
その後、私にもこの現象がまた起こったのです。以前、篠原で観て感動した曲がきた!心の中で「キャー」でした。
平井堅さんの「告白」に、お梶藤十郎のセリフを重ねる芝居のようなパフォーマンス。前回、すごいとは思ったけど、このセリフは何だろう。。と。後からお梶だと知りました。
ストーリーやセリフを調べて納得。もう一度観たいと思っていました。だからとても嬉しかったです。物語に浸ることができました。
篠原では世界観が濃縮されていましたが、舞台が大きくなった分、スケールアップしていて広がっていくオーラを感じました。面を素早く変える技も圧巻でした。
ライティングがかっこよくて、背景が無くても十分でした。照明を含めた全てを二人が考えているのかなと想像して全体を観るのも楽しかった。
純弥さんの三味線を生で聞くのは二度目。ものすごい迫力でした。音が本人の一部みたいな。きっと心そのものなんだな。
太鼓はもっと圧巻でした。叩いている姿も初めて。バチが光ってませんでした?ライトのせいかな。これもすごい迫力で良い音でした。驚いたのは、太鼓に続けて踊ったこと。体力オバケというか、あんなに連打してそのまま踊るってすごい。
用意してもらった太鼓が、浅野太鼓楽器店のものとわかり、純弥さんは歓喜だったとインスタライブで言っていました。すごいメーカーらしい。そういうこともこれから知っていけたら嬉しいです。
トークタイムもありました。良太郎さんが面白く盛り上げてくれて、抽選のプレゼントコーナーも笑いっぱなしでした。当たらなかったけど楽しかったです。隣のおじいちゃんと仲良くなってわちゃわちゃ楽しみました。
地元にも大衆演劇の一座?があるらしく、役者さんが出演し、二人との共演もありました。「一本刀土俵入」を踊った方、力強くてよかったです。
とにかく純弥さん良太郎さんをずっと楽しめる会で、通常の小屋で見るよりファンにはたまらない構成。良太郎さんを知ることができたし、純弥さんのあれもこれも観ることができて最高に楽しかったです。大衆演劇も奥が深いな。
何より、地元のお客さんが喜んでいたし、隣のおじいちゃんは大衆演劇大好きで、私が東京からと知ったら親切が止まらなかった(笑)お陰で癒されました。
熱狂的なファンも多くて元気をもらいました。皆さんがずっと笑顔。私も笑顔になれました。
そうそう、マイクパフォーマンスは、ほぼ純弥さんがしていました。全てできちゃうのですね。大衆演劇界では当たり前かもしれないけど、私には新鮮でした。
お見送りがありました!けっこうな人数なのに全員を送る二人にびっくり。これ、嬉しいけどまだ慣れない(笑)あの目力で見られて自然な感じで話すなんてできない。。とてつもなく緊張します。
案の定、目の前に立たれた時の破壊力がすごくて。でも前回よりは話すことができました。私はここでも進化したー
猿之助さんのことがあってから、明日はないかもしれない。。と思うから、直接お礼が言えることは有難く、幸せなことだと噛み締めました。
ロビーでは主催のイワブチ本店の社長さんもニコニコで癒されました。この会まるごとに癒された。前日に悲しいことがあったけど、行ってよかったです。
やはり私は悲しい時や辛い時ほど’生の舞台’です。たくさんの’気’を浴びて、また前に進むことができます。偶然とは言え、このタイミングで純弥さんの舞台を観ることができ、旅ができて嬉しい。お返しするつもりだったけど、またパワーをいただいた。
また行ける私でありたい。
有難うございました。
aya
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