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【あ~あ 残念なピアノ弾き そのご意見にドキッ!!】

「あ~あ その演奏残念だなぁ~」という状態からの脱出を模索するシリーズ、今日は自分の演奏に対する他人様からどう受け止められるかというお話。ドキッとしますよ。

演奏という行為、無人島で自分のためだけに演奏するという方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、大抵の場合は演奏を自分以外のどなたに聞いていただくことを前提とするものです。ですから、自分がどう弾きたいかということもさることながら、この演奏を聞いていただいた方がどう受け止めて下さるか、という視点は常に持っていなければならないですね。

例によって、毒舌のあの女 ― 嫌味婆K子さん ― 言いたいことがあるみたいですよ。

残念族ってのはね、そもそも、演奏を聞いていただいている方に、演奏で何をプレゼントするか、という視点が欠けてるのよ。
その視点がないから、準備不足でも酷い演奏でも平気で他人様の耳の前に晒すのよね。そんな酷い演奏をプレゼントしたいの?
分かってる? 瞼は閉じれば視覚をシャットダウンできるけど、耳は塞げないって話。
それでいて、残念族は、他人様からのフィードバックに対して、自分にとって不都合なものは拒絶するし、自分にとって都合よいものだけ受け取ろうとする。
それって、フェアじゃないと思わない?

まあまあ、そこまで仰らなくても…。

でも、確かに、音は、よほどの防音シェルターの中に入らない限り聞こえてしまいますからね。

ということは、多かれ少なかれ、自分の出した音は、他人様に何らかの働きかけをしているものであり、だからこそ他人様のご意見には、ときに耳に逆らうものであっても、真摯に向き合う必要がありますね。

実際、ショックを受けるようなご意見も、いろいろいただいたことあります。さすがに、そういうストレートなご意見は、信頼関係がないといただくことも難しいし、受け止めることはなおさら難しいと思います。

でも、忘れてはいけないのは、その前に自分の演奏を聞いていただいたということ、即ち、耳障りなものであってもぐっと我慢してその時間を自分のために割いていただいたということでしょうね。

そうそう、嫌味婆K子さんが「残念族」にありがちな欠点の例として列挙しているのは…。

・音がスカスカでそもそも楽器の音ではない(タッチがなっていない)
・音が抜けていたりするかと思うと無造作に飛び出てしまったりする
・そんな難しい曲を弾いている場合ではない
・順次進行なのにペダリングで失敗している
・奇をてらった曲を弾けばそれでいいというものじゃない
・テンポ感に問題があるのに明らかにメトロノーム練習ができていない etc.

嫌味婆K子さんでなくても、こういうご感想を持たれる方、本当は多いはずなのです。ただそこまで言うと失礼かな、と思って黙っているだけなのかも。

だからこそ、弾く側は注意が必要ですね。

音は、美しいものは癒しを与えてくれますが、そうでないものは騒音でしかない。音楽が音が苦になることだってあります。

弾く側は、ついつい自分の楽しみのために弾いてしまいがちですが(←自分自身が楽しむことは本来問題はないのですが)、音が自分以外の第三者に与える影響については、常に心のどこかで気にかけておく必要がありそうです。

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