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ピティナ「ピアノ曲事典」公式採用動画作成をお手伝いしました!

嬉しいお知らせがありましたので、ここでちょっとご紹介したいと思います。

友人でピアニストの前田美和さん、この度ピティナピアノ曲事典オーディションにおいて公式動画採用となりました!!

審査結果は、こちら。

前田美和さんの公式動画採用は、スクリャービン、ブルーメンフェルトに次いで今回で3作目ですね。本当に素晴らしい演奏をされる方で、私も大ファンです!!!

しかも、今回のオーディションで公式採用となった動画は、たったの2組だったという話ですから、狭き門だったのだろうと思います。もっとも、本音ベースで申しますと、私個人としては、今回も(!)絶対採用されるという確信がありました! 

今回採用となった作品は、フランスのピアニスト兼作曲家ゼッキーニの Naouli ~ナオウリ~(左手のために) です。ということで、早速演奏動画を早ご紹介。

さてさて。

今回採用となった動画ですが、光栄なことに、不肖私も動画制作をお手伝いすることができました。

もともと、ピアノ曲事典に向けた収録のご依頼をいただいていたのですが、たまたま収録直前にスタジオで予めその演奏を生で拝聴する機会があり、作品の持つ深みと研ぎ澄まされた演奏表現に魅了され、私も俄然「気合スイッチ」が入ったのであります。

…というのも…。

通常、コンクールの演奏動画収録の場合、もちろん細心の注意を払ってお作りするようにはしておりますが、そうはいっても編集等の余地はほとんどなく(それがルールですから!)、動画制作担当で出来ることには限りがあります。

ところが、ピアノ曲事典のオーディションに限っては、通常のコンクールでは絶対に認められない「録音データや画像の編集も自由」・「複数テイクを繋ぐことや音の修正、背景映像や特殊効果も可」という条件がついているのですね。

つまり、単なる演奏の巧拙を判定するための動画ではなく、むしろ、芸術表現としての動画でなければならないという話。考えてみえれば、広く演奏者や学習者が参照するためのページへの掲載ですから、画音質を問われるのは当たり前といえば当たり前ですね。

収録前日は、調律師さんに寄っていただいて普段滅多に使わない低音部の共鳴をなおしてもらったり、作品の雰囲気に合わせた照明やカメラワークをいろいろ試したり、といろいろ準備に余念がない状態でした。

そして、いざ収録ということになったのですが、どんな世界観を表現するのか、前田美和さんとそのあたりを共有するプロセス、これ、とてもエキサイティングでした。

暗めの照明ということになりましたが、光量が不足してしまうと画面の質が低下してしまいますし、ここはちょっとした工夫が要りました。特に、複数アングルで撮影するので、どのカメラに対しても適切な照明になっていなければなりません。ここを失敗すると、画面が真っ暗になったり、妙に反射したりということが起こったりします。でも、こここそが腕の見せどころ。左手側に設置したカメラについては、オレンジ系の照明を当てながら、カメラ本体の設定値を調整して青く撮るというワザを採用することで、右カメラ脇に置いた照明の反射光を抑え込むことに成功しました。

さらには、楽譜を参照しながら、曲想にそってアングル選定やトランジション・イメージも決めていきました。このあたりは、前田美和さんのこだわりポイントがふんだんに盛り込まれています。

…という具合に、演奏者は言うまでもなく、お手伝い係(動画制作者)としても大いに思い入れを持ってのぞんだオーディションでした。

この動画については、作曲者のゼッキーニさんもご覧になったとのこと。これもなんだかとてもすてきなご縁で嬉しい話ですよね。

この曲の魅力を存分にひきだした素晴らしい演奏、ぜひ多くの方にお楽しみいただきたいなと思います。

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●公式サイト




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