演奏動画収録をめぐる心理(2)
こんにちは。前回に引き続き、演奏動画収録をめぐる心理について、お話したいと思います。
演奏動画収録時の心理を考えるうえでキーポイントになるのが「自意識」の問題です。極端なタイプとして、いわゆる巷でいうところの「自意識過剰」状態があります。
・「他人の目に触れるなら、完璧にしないと」と過剰に頑張りすぎるが、その根底に脆弱な自己を防衛する心が隠されている
・他人の目があると思うと集中できなくなってしまう
・「そのままの自分で大丈夫」と自分自身を受け入れることができないため、必要以上に他人からの肯定的な(←!)評価ばかりを求めてしまう
・「失敗は許されない」というプレッシャーを自ら与え続け、完璧な自分を求めるようになってしまう
こうなると、なかなか厄介な状況に陥ってしまいますね。
このあたりについて、以前に公開した動画をご紹介したいと思います。少し長いですが、ご興味がおありでしたらご覧下さい。
公的自己意識のあり方と、自尊感情のあり方が、ある意味不健全なバランスにあると、演奏動画収録時の緊張感を払拭することは難しくなるでしょうし、それだけでなく、日常生活においても生きづらさを感じることが多くなると思われます。
目標としたいのは、次のようなことではないかと考えております。
・「ありのままの自分でいいんだ」と自分で自分を受け入れる
・仮に「みっともない自分」に羞恥心を覚えたとしても、そこをどこか客観的に知的好奇心をもって、「ならばこの自分をどう魅力に変えていくといいのだろう」という視点をもち、自らへの前進的フィードバックを重ねる
・多様な価値観の存在をそれはそれとして受け入れる
このあたり、やはり日常のトレーニングにおいて意識していきたいことですね。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
もしよろしければ、お聞きいただけると嬉しいです。
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