【あ~あ 残念なピアノ弾き ちゃんと使ってる?】
「あ~あ 残念な演奏だな~」 ― その残念ポイントを探すシリーズ、本日は約一年前に公開した私どもの動画コラムをまずはご紹介したいと思います。
タイトルは「残念な演奏から抜け出すために和解した方がいいもの」です。
え? 和解?
そうですよ。多くの方が毛嫌いしているアレ、アレちゃんと使っていますか?
もしかして喧嘩していませんか? もしそうなら、そのアレとの和解をしませんか、という話です。
まずはご覧になってみて下さい。10分ほどの動画です。少し長いですが。
いかがでしたでしょうか?
例によって「嫌味婆K子」さん、いつもこんな毒舌を私に向かって吐きますね。
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だいたい残念族に限って、メトロノーム練習をしないのよね。
どう聞いたってテンポ感がなってない。
「メトロノームかけたらどう」ってアドバイスされても、それでもやろうとしないしね。
そういう人に限って「結局はメトロノーム通りじゃないから」って言い訳するのよ。
でも、ハッキリ言って、それ以前の状態だから!
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はいはい、相変わらずキツイですね。しかも決めつけ口調! でも、少なくとも私の場合、御説ごもっとも…なんですね…残念ながら。
そうそう、メトロノーム練習に限らず、「●●はやってみた方がいいよ」とすすめられたことを本当に実践する人って、案外少ないようです。あるいは、自分で「●●した方がいい」と分かっていてもなかなかできなかったりしますね。でも、正直なところ、そこを実践する人だけが残念な演奏から抜け出せるのだろうと思います。
そもそも、正確にテンポ通りにリズムを刻むことができること、それがすべての基本ですよね。
安定した拍節感こそは、美しい音楽を形成するために欠かせない要素ですが、その安定した拍節感を表現するための必要条件として、正確にテンポ通りにリズムを刻むことができるスキルは絶対に必要です。
あ、脱線しますと、正確にテンポ通りにリズムを刻むスキルは、拍節感を表現するための必要条件ではありますが、十分条件ではないのですけれどね。そのあたりのお話は、また機会があればご紹介できるといいですね。
上述の動画でも言及しておりますが、メトロノームを使うことによって、思わぬ気づきがあったり、心の平安が得られる側面があったりします。あるいは、結構楽しいと感じることも。
特に、ゆっくりしたテンポから、それこそ1~2ずつテンポを上げていく練習は、案外時間がかかりますが、弾きにくい箇所が次第に弾けるようになるという効果を実感しやすいこともあって、モチベーションアップにつながりますね。
なお、最近では、スマートフォン・アプリでも、優れたメトロノーム・アプリがいろいろありますし、私ももちろん使うことがありますが、実は、メトロノーム専用機を使った方がいいと感じています。ヘビーユーザーなので、スマートフォンだと電池の減りが…ということもありますし、何よりも、練習中にメッセージ等が入ってくると気が散りますよね。上に掲げた写真は、最近新しくしたものです。やっぱり、買ったばかりの機械があると嬉しいので、毎日結構長時間使ってしまいますね!
メトロノーム練習を始めると、実は、あっという間に時間が経ってしまいます。すぐに1時間や2時間は経過してしまいます。
というのも、ゆっくりしたテンポでかけ始めるからなのですね。それだけでもう時間がかかってしまいます。しかも、ゆっくりセットしたつもりでも弾けない場合は、さらにテンポを落とし、落としたテンポで弾けるようになったら、また1~2ずつ上げていく。愚直にそれを繰り返す。最初のうちは、おそろしく時間がかかるので、「こんなことやっていたらいつまでたっても終わらない」という気になりますが、毎日毎日そういうことを繰り返すと、だんだん弾けるようになる実感が得られます。
急がば回れ ― ですよ!
なお、ゆっくりしたテンポで練習するとき、単にメトロノームに合わせるだけではなく、アーティキュレーションやデュナーミクも含めて丁寧にさらう練習をしておくと、その後楽になることも申し添えておきたいと思います。
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