「ママのためのスクールなんてなくなればいい」と思いながらママのためのスクールを作った話 第一話
はじめに
初めましての方も、そうでない方も、こんにちは!株式会社フィリアンという会社の代表をしています、川端ふみ(@filien_inc)と申します。
2020年10月1日に、Muse Academyという「働き方を選びたいママのためのオンラインスキルスクール」をリリースしました。関わって下さっている方々からは通称「ミューアカ」と呼んで頂いています。
Muse Academyについてもう少し詳しく
「働き方を選びたい」ママのためのオンラインスキルスクール、Muse Academy(ミューズアカデミー)は、女性がライフイベントに合わせて柔軟に働き方を選べる社会を目指し、完全オンラインで「Webデザイン・Webライティング・こども向けプログラミング(Scratch)」が学べるオンラインスキルスクールです。
コロナ禍で、企画も制作も講師もメンターも全員子育て中のママ、しかもフルリモートでリリースしたサービスです。メンバーの中には、私が一度もリアルでお会いしたことのないメンバーもいます。
このnoteでは、特に有益ではないけれども私がどうしても伝えておきたい、このミューアカを作ったきっかけや想いについて書いておきたいと思っています。
書く前からすでに超大作の予感がしますね。え?大晦日に出すnoteじゃないって?私もそう思います。でも年内に出したかったんだ!
お茶とお菓子とハンカチの準備はいいですか!?では始めましょう!
そもそもなんでスクール作ろうと思ったのか、の前に
元々私は、起業家でも経営者の家系でもありません。
そしてミューアカについて語るには、私自身のキャリアについても触れておかねばなりません。興味ない?まぁちょっとだけお付き合いしてくださいな。
私は大学では「メディアアート」という、インタラクティブアートやデジタルクリエイティブを幅広く学ぶ学科を専攻していました。そして時は2007年、ITバブルは崩壊しつつも「ベンチャーはかっこいい」そんな気運がある時代。
「これからはWebの時代らしい。Webの仕事なら将来結婚しても、子供が産まれてもどこでも仕事ができるはず。」そう考えた22歳の私は、インターンでお世話になった社員10名ほどのWeb制作会社に新卒で入社します。
できて5年ほどの、いわゆる「ベンチャー企業」だった会社に、初めてにして唯一の新卒として、そりゃあもう良くも悪くも大変鍛えて頂きました。当時のIT業界は今と比べ物にならないくらい漆黒色をしていたように思います。(※個人の感想です)全然キラキラしてなかったしおしゃれさのかけらもありませんでした。(※個人の感想です)
そうして夢と希望と生意気さだけを持って飛び込んだWeb業界。私はここでWebディレクターとしてバリバリ働き、3年程で独立……できたらよかったのですが、ハードすぎる環境に心身ともに限界を迎えます。そして「Webの仕事なんて二度とやるもんか」と思いながら退職。
「Webのスキルがあれば将来子供が産まれても家で仕事できるのでは」
(そう考えた当時の私、先見の明があったね!)
でも、その前に「この業界にいたら結婚も出産もできない……」となってしまったので元も子もないですね。
その後は、自分の興味の赴くままに「輸入雑貨の卸会社でBtoB営業」「海外の画廊に作品を展示したい作家さんへの営業」「結婚式場でウェディングプランナー」「CtoCサイトで作品を販売するハンドメイド作家」など、雑多な業界を渡り歩きます。
今思えば、その頃の経験がフリーランスでの活動や起業に全て活きているので、どんな経験もしておくものですね!
(ちなみに、うっかり間違えて「高級デートクラブの営業事務」に転職してしまった事もあるのですがこの話はまた別の機会に……。)
私の人生をひっくり返した結婚と出産
そんな感じで転職を繰り返していた私ですが、その間にちゃっかり結婚します。お相手は大学時代のバイト仲間。なんと友達期間7年を経ての交際、結婚です!パートナーとなった男性は飲食業だったので、結婚してからもそれはそれは激務の日々でした。
(ちなみに私は結婚後にウェディングプランナーに転職します。こちらも超がつく激務!!)
そして結婚して2年後、長男を出産。出産前にウェディングプランナーを退職していた私は、人生で初めての育児に「専業主婦」として挑みます。
今まで終電当たり前の社畜生活を送っていた私、「専業主婦なら育児とか余裕でしょ!」と思っていた……思っていた……(マジで当時の自分を殴りたい!目を覚ませ!!)
が、抱っこしていないと全然寝ない新生児、早朝に出かけて深夜まで帰ってこない夫、頼れない実家、100%負担の家事と初めての育児に私の心身はあっという間にズタボロになりました。
寝たい、寝たい、5分でもいいからイス以外で、横になって寝たい。頼む寝かせてくれ。
新生児期から半年以上、「寝不足になると仕事に支障が出る」という理由で夫とは寝室が別だったので(当時はマジでそれが普通だと思ってたんだよ……今思うと狂気の沙汰だよ……)本当に気が狂いそうになりながら、真っ暗な部屋で泣き止まない赤子を抱っこして動物園の熊のようにただぐるぐる歩き回る私の目はきっと死んでいた事でしょう。
そんな毎日を送りながら、私が考えたことは
「子どもはかわいい。でも自分の時間が欲しい、子供と離れる時間が欲しい、つまり保育園に入れたい。早く社会復帰したい。」
でした。元々生活していくのも割とギリギリで経済的にも余裕のない川端家。子供を育てながらも、共働きというのは出産前から決定事項でした。
そこで、子どもがもうすぐ1歳になろうという頃に、私も再就職に向けて動き出します……。
(あれ、スクールの話が全く出てこないよ?と思ったそこのあなた、もう少しだけお付き合いください…)
共働きって、みんなできるもんだと思ってた
長男が1歳になる前に、就職活動を始めた私。幸い転職活動の経験は豊富です。書類・面接バッチコイ!しかしここで子供を産んだ私の就活に初めて立ちはだかる例のアイツ…そうですあの例の呪文です…
企業「保育園は決まっていますか?体調不良の時にみてくる人はいますか?え?いない?そうですか…」
保育園「求職中ですか?あ〜でしたら点数的に申し込みしても厳しいですね。内定取ってからならなんとかなるかもしれませんが…」
過去多くのママを失望のどん底に突き落としてきた通称「保育園が先か、就職が先か問題」です。
当時、私は周囲の友人の中では早めに結婚・出産したほうだったので友人から経験談を聞くこともできず、(共働きとか、みんなやってるし自分もできるでしょ)くらいにしか思っていませんでした。
でもね、現実はそんなに甘くも優しくもなかった!!
そもそも乳幼児を抱えているというだけで書類選考でも落ちまくり、面接に辿り着けない。なんだこの無理ゲーは。
「お前は社会に求められてない」そんな言葉を突きつけられた気がして、ただでさえ産後で自己肯定感が落ちているところに、傷口に塩を塗り込むような言葉。だんだん心がやさぐれてきた私が出した結論は
「フリーランスに、俺はなる!」
でした。
開業届を出してフリーランスになれば、就業している扱いになるので保育園に入るための点数は上がります。しかも、どうやら開業届は無料で出せて、書類も紙一枚でいいらしい。
こうして私は、ちょうど子供が1歳の誕生日に開業届を提出し、フリーランスになります。(のちに私はこの開業を、自虐を込めて「消極的フリーランス」と名付けます。)
ハァ自信もねぇ、スキルもねぇ、そもそも入園できてねぇ!
という波乱のフリーランス生活の幕開けでしたが、私はこのフリーランス期にたくさんのことを学び、自分で仕事を獲得して経験値を貯め、のちにMuse Academyを作るきっかけになった衝撃的なある出来事を経験します。
ごめんなさい、ここまで引っ張ってしまいましたがまとめるのが下手すぎるのでここで第二話に続きます!!
【次回予告】
「荒れる部屋・荒む心・崩壊するパートナーシップ」
「オラWebデザインスクールさ行くだ」
「ビジコン?なにそれ美味しいの?」
この記事を読んで、少しでもMuse Academyに興味を持ってくださった方は、ぜひこちらの動画もご覧ください!ミューアカの魅力がぎゅぎゅっと詰まったイメージムービーです!
2020年もあと数時間で終わりますね。私は今この文章を家族と紅白を見ながら書いています。
みなさんにとって今年はどんな年でしたか?
2021年の目標もまだ立てていない私ですが、来年は一人でも多くの方にミューアカを知って頂けるように、ますます頑張ります!
それでは皆さま、2021年も日本中、世界中のお母さんが家族にとってのミューズたらんことを!
良いお年を〜!
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