意志が弱い人がアルコール(など)依存症になるのか?(前編)

元TOKIOの山口達也さん、酒気帯び運転をしてしまったとのことで、私もニュースを見ました。
以前、記者からの取材に「自分の意志が弱くて」という山口達也さんのコメントがあったのですが、とても違和感を感じました。

私、よく意思が強いねって言われます。
実際、やると決めたことだけは昔からいくらでも勉強して、やり遂げるタイプです。

しかし、私は太っていたし、アルコール依存症(ニコチンも処方薬も)にもなったわけです。

ここからは私を含め、私の周りのアルコール依存症経験者や私のダイエットの受講者さんの共通点から推測になります。

アルコールやダイエットで苦しむ人って、親から自分が望んだ通りの愛情を受けられなかったり、周りの大人からありのままの自分を認めてもらえず、自己肯定感が低めの人が多いです。

だから、アルコールを摂取して、ありのままの自分を開放したり、見たくない現実をぼんやりさせたりしていくうちに、アルコールで無理やりドーパミンを出して一時の幸せを味わうという依存の道に進んでいく人がいます。(私もそうでした)

当時はもうかなり自己肯定感も高まり、ダイエットコーチとしての副業もそこそこうまくいっていて、

そんなとき、King Gnuさんの白日という曲を聴いていて「朝目覚めたらどっかの誰かになってやしないかな なれやしないよな 聞き流してくれ」という歌詞に気づいたとき、すごい衝撃的でした。

素晴らしいバンドで大成功を収めている彼らがまだ「どっかの誰かに」なりたいなんて歌詞が出てくるなんて。
私も数年前までは、私じゃない誰かになりたい、なれたら幸せになれるはずと、なんの根拠もなく信じていました。

今の自分を大切にできないまま、誰かとつながっていると、自分以外の誰かばかりを優先してしまう人も少なくありません。
しかし、自分を大切にせず、誰かを優先してしまっていると、思ったような反応がもらえなかったり、自分を同じように優先してもらえないとき、モヤモヤを残すことになります。

もちろん、何かに一生懸命になって、達成して、ドーパミンを出すこともあるでしょう。
でも、自己肯定感が低いままだと、何を達成しても最終的には満足できません。
だから手近にある依存物質で手っ取り早くドーパミンを出すということを覚えてしまうと、なかなかやめられなくなってしまうのです。

しかも、特にアルコールは、合法で、みんなも飲んでいて、適正飲酒できている人も多くいるように見えます。(その実はわかりません)
だから、自分が依存しているように感じる、問題飲酒かもしれないと誰かに相談しても、なかなかわかってもらえないものです。
わかってもらえたとしても、解決方法を知っている人はほとんど居ません。
なぜなら、ほとんどの人が自分の飲酒を問題じゃないと思っているからです。

長くなってしまったので、後編に続きます。

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