意志が弱い人がアルコール(など)依存症になるのか?(後編)

この投稿の続きです。

さて、アルコール依存症かもしれない、治したいと思ったとき、誰に相談するのが的確でしょうか?

配偶者?友達?飲み仲間?同僚???

私のまわりには、的確な相談相手がいませんでした。

適正飲酒できている(と思っている)人か、そもそも飲まない人のどちらかしか周りにはいないのです。
しかも、地域の断酒会に参加しようと夫に相談したら、「地元の断酒会には行かないで欲しい」と言われてしまったのです。
地元で小さな会社を経営している夫にとって、「あそこの奥さんが断酒会に来た」と知られるのは困るようでした。

かと言って知り合いの居ない遠くの断酒会に行くのは気が進みません。

そこで、断酒でYouTubeを検索していたら、『【禁酒・断酒実現プロデューサー】小太郎』という人の動画に当たりました。

動画を見れば見るほど勉強になり、私がお酒を飲むことを無意味に感じていたのは正しかったと腑に落ちました。

公式LINEも登録し、2回の断酒を行いましたが、20日もしないうちに「こんなに飲まずにいられるなら、また適正に飲酒できるかも」と思いスリップしてしまっていました。(もちろん適正飲酒なんてできません)

そんなとき、どうやら小太郎さんはFacebookで有料のオンライン断酒グループを運営しているらしいと知り、3回目の断酒の開始とともに、そのグループに入ってみました。

すると、たくさんの先輩方の失敗、成功を知り、何かを相談すると誰かが共感してくれ、押しつけのない優しいアドバイスをたくさんもらうことができました。

また、偶然ですが同じ歳で、さらに同じ日から同じ3回目の断酒をしている人が同じコミュニティに入っていました。

何度も「もしかしてもう適正飲酒できるんじゃない?」って思っても、その人を裏切るように思ったり、負けるのもヤだなと思ったりして、断酒236日目を迎えているところです。

また、Twitterで断酒仲間をフォローし、そういう人たちのたくさんの事例も見るようにしています。

ちなみに、10年以上断酒していた人が、退職の送別会の日にスリップして、再度アルコール依存症になってしまったという人もいるそうです。

なんど「適正飲酒できるかも」疑惑が湧き上がっても、そういったたくさんの記事や動画をみることで、これは脳が依存物質を未だに欲しがっているんだと再認識することができます。

もし、目の前にドラッグを出されて、「適正使用できるから使ってみなよ」と言われて、手を出すでしょうか?

一度アルコール依存症になってしまった人の脳は、もうアルコールは(罪の有無は別として)、ドラッグと同じ依存物質以外の何物でもなくなってしまったのです。

どうか、適正飲酒できなくなったすべてのアルコール依存症の方が、自分が依存症であることを認めて、適切な断酒や依存関連のコミュニティにつながれて、今日1日断酒を積み重ねて行けるように、願っています。

ちなみに、断酒をしようと思って、断酒だけに意識を向けてしまうととてもツライものになります。
アルコールの代わりにドーパミンを出せるもの。
あなたがとても楽しいと思える趣味や勉強やスポーツなどを発掘してみると良いかもしれません。

断酒界隈には、筋トレやジョギングが流行っているようですが、私はソフトテニスにハマっています。

あなたにピッタリの趣味や勉強やスポーツなどが見つかりますように。

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