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食事で仕事の効率があがるかもよというお話


  • 何だが仕事のやる気が起きない

  • 眠気で仕事に集中できない

  • 仕事中にイライラすることが増えた

こんなことを感じている方は食事を改善することで解決するかも!という論文が2024年5月に発表されていたのでシェアします。

研究者らは、仕事の効率に大きく影響する体調面やストレス感受性はある程度は食事でコントロールできるんじゃないの?と考え、まず仕事の達成感や成果を感じている人と感じていない人で食事内容にどんな違いがあるかを調査しました。

合計1,564人の男女を対象に、食事記録用紙を用いて食事内容を調査し、アンケートにて仕事の達成感を調べています。

その結果、仕事の達成感を感じている人は感じていない人よりも、以下の栄養素を多く摂る傾向にあったようです。

●男性
水、カリウム、マグネシウム、銅、ビタミン A、β-クリプトキサンチン、β-カロチン、ビタミン D、ビタミン E、ビタミン B 12、葉酸、パントテン酸、ビタミン C、総食物繊維、不溶性食物繊維、n -3 脂肪酸、ビオチン

●女性
水、動物性脂肪、灰分、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、ビタミン A、レチノール、ビタミン D、ビタミン B 12、葉酸、ビタミン C、コレステロール、不溶性食物繊維、セレン、ビオチン

ビタミンやミネラル、食物繊維、水を多く摂った方がいいというのは男女共通ですし、ここらの栄養素を摂っている人が健康的で仕事のパフォーマンスが上がるというのも想像通りと言えば想像通り。

ただ、女性においては動物性脂肪が挙げられていることはとても興味深いですね。明確な理由は述べられていませんが、女性はダイエットを意識するあまり脂質を抜いて仕事のパフォーマンスが落ちている方が多いのかもしれません。

研究者らは次に、「じゃあ仕事の達成感が高い人が多く摂っている栄養素を詰め込んだ食事を一定期間摂ってもらえば仕事のパフォーマンスが上がるのでは?」と仮説を立て、男女95人に8週間、上記の栄養素が1日の推奨量の1/3以上含まれた食事を摂ってもらいました。

結果は以下の通り。

  • 高齢女性の不安と抑うつが減少

  • 高齢男性の抑うつと身体的愁訴が減少

  • 若年女性の疲労が減少

  • 若年男性の活力の低下の抑制

  • 若年男性の昼食後の仕事の主観的な達成感の増加

  • 若年男性の昼食後の眠気の減少

総じて身体の調子が良くなり、仕事のパフォーマンスが上がるのではないかと考えられます。

なお、研究で用いられた食事の栄養組成は論文上で公開されていますが、具体的なメニューは明らかにされていません。

唯一、βグルカンを豊富に含む大麦を使用していたことは言及されています。大麦は食物繊維の補足に用いられたのでしょう。

仕事の主観的な達成感が高い人が多く摂っている栄養素のラインナップを見る限りでは、以下のことを食事で意識するとよいかもしれません。

  • 緑黄色野菜をたくさん摂る

  • 週に2~3回は魚を食べる

  • 間食はナッツ

  • 水分補給はこまめに

健康上当たり障りのない食事内容ですが、日中に眠気を感じられている方は是非実践してみてくださいね。

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