文を書くこと

私は今高校生なのですが、自分を含め周りが論文や意見を述べるような長文を書くことが苦手だなと感じています。

与えられた要素をまとめて言い換えたり、文を要約するなどの行為は苦にせずできる生徒が多いのですが、そういう求められる回答に正答するアウトプットは国語の授業で訓練できても、答えがないもの、創作的な意見の作文に対しては簡単に曖昧な言葉でしか伝えられないような気がしています。

つまり、頭の中では漫然としたイメージができていても、それがしっかりと人に伝わるように言語化するということができないのです。

それは学校の授業では基本行わない活動だからです。高校生は学校の勉強、部活、行事が全てというような雰囲気を学校側が教え込んでいて、生徒もそれに染まっているような感じがします。

しかし、それでも鍛えれば確実に良い文章を書く力はあると思うのです。

例えば、相手に今の自分の気持ちを伝えようとしたときに曖昧な言葉になってしまい相手が違う解釈をしてしまったとき、伝わらなかったニュアンスをもう一度整理して伝えきることは大体話をしていてみんなできる行為なのです。  

これは二つの理由があり、

ひとつはアウトプットをすることで自分の思っていたことが大体言語化されて、もう一度話すときには文の整合性をきちんと確認してから話すことができるという点と、

もうひとつは相手側が伝えられた言葉を整理して要約する力が、培ってきた国語の勉強の成果としてあるからで「これこれこういう認識で合ってる?」と聞き返し、言葉を発した生徒はそこで自分の伝えたかった意見のどこが伝わっていないのかを理解することができるという点です。

言葉の場合は文字として文が残らないので、相手がいないとこの行為を行うのは難しいですが、文を書く場合には自分の書いた文を見返すことで、一人でこの行為を行うことができます。また、それは文字として永久に残るので何度も何時間でも見返してより完全な文にしていくことができます。

私は大人と話すときに、よく自分の曖昧な質問に対して一発で明確な文で答えることができるなあと感じます。しかも大体は自分の伝えたかったニュアンスまでフォローしているし、一度伝えた後は後から付け足すことがないのです。

自分はどちらかというと文を作るのは得意だと思っていて、先ほどの対話の例のところでは話しながら文の整合性を追って行って、話し切った後すぐに捕捉を入れるなどのことはできるのですが、それすら必要なくすべて一回で伝えきってしまう人はすごいなと思っています。

多分経験の差、踏んできた場数の違いなんだろうなと思います。

だから私はこれから文を書いていこうと思います。

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