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主婦の一人暮らし

約2年間、単身赴任をした(過去形)
子供達の受験の年に、突然言い渡された転勤
子育て中の主婦の転勤なんて、辞めろということなのか位の衝撃を喰らうけど、子育てが終盤になると転勤の免除もないので、まあまあ覚悟はしていた

時代は不要不急の外出がタブー
不用意な往復は余計な疑念を職場に持たれて心地悪かった
単身赴任は子供を捨てるような気持ちで自責の念でいっぱいではあったが、安全に仕事するための手段として最善と考えた

冷蔵庫と電子レンジくらいあれば良いだろうと思ったのに、約2年を終える頃には自宅並みに家電を揃えていた
結局、長年の癖で家事をしてしまう

自宅では片付けても片付けても好みではない配色の雑貨や日用品を家族のアレコレが買ってきて散らかし、片付けられない夫の脱ぎ散らかしなどストレスでいっぱいだったことに気づく

ワンルームの私の部屋は
散らからない、テイストがブレない、お気に入りのもので囲まれる、温度や香りも快適、落ちてるチリは自分由来

自宅からアパートに移動する間も楽しむことにしてた コーヒーと本は私の癒し

あれ、私結婚しないほうが良かったんじゃないかと悪く憎々しい発想さえ湧いた
自分の生き方に巻き込まれている人がいるという意味で

一生、1人かもしれないと思って選んだ仕事に今は子供達を不自由させないために必死に食らえついてる矛盾
子供たちを捨ててしまったと自責があるのに一人暮らしが快適だと感じる矛盾
1人が楽と思った寂しんぼの矛盾

仕事の活力はやっぱり子供のくせに



再び転勤で自宅に戻って3ヶ月半
二重の家事がなくて楽だと思ったのに、また1人が懐かしくなる
末っ子がおそらく県外進学する1年半後を検討時期にしようかななんて、夫が脱ぎっぱなしにした寝衣を拾い妄想する

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