リジェ・バロの考察

正体

ユーハバッハから最初に力を与えられた存在。
ユーハバッハが霊王を父と呼び、分け与える力とか色々と他の滅却師とは異なる力を持っている。
他者、あるいは物質からその中の魂に干渉できる能力と言うのであれば作中で近い能力としては「完現術」。
この完現術かそれに近い能力があると言うのが前提にはなるがリジェ・バロは滅却師ではなく、ユーハバッハの滅却師として使っていた弓矢の魂の具象化。
石田雨竜が銀嶺弧雀を作る際にしようしていた滅却十字のような物の魂だろう。
リジェが自分達の前では敵なしだった、のような発言、ユーハバッハから最初に力を与えられた発言は言い換えれば滅却師のユーハバッハの弓矢の前では敵なしだった、という事になる。
1000年前も結局のところユーハバッハのワンマン組織で引き連れた滅却師の兵団みたいなのはユーハバッハが弓矢を射るための肉壁。
だから前しか見ていないから背後から雀部長次郎による不意打ちに破れた。

能力

リジェの能力は聖文字「The X-axis ― 万物貫通 ―」。
リジェが持っているライフルの射線上を問答無用で貫通する能力で防いだり、あるいは受け流したり、あるいは通常の攻撃で跳ね除けたりは出来ない。
また、その力は自分自身にも転用して敵からの攻撃を貫通、つまり無効化もできる。
自分への転用は自分が両目を開いている状態だけ可能。
リジェは常に左目を閉じており、それは戦闘中に危機に陥ったときのみ左目の開眼を許されているが3回目以降は許されている。
まぁこの辺はBLEACH読者やネットで探せば簡単に見つけられる能力の概要だ。

「The X-axis 」とは何なのか


万物貫通、これは3つの力で構成されている。
そして聖文字である「X」はこの1つの力のみを示しており、それは「X線上」、つまり横軸「ライフルの射線上に力を発揮する」と言う物しか示していない。
その発揮される力が「万物貫通」である。
コレは滅却師最終形態、あるいは滅却師完聖体が使える霊子の隷属化「聖隷」を滅却師の矢、「神聖滅矢」で打ち出している。
だから貫通というのは「超高速で霊子を隷属化して拡散させている」 という事になる。

何故3回で常時自分にも転用可能となるのか。


左目を開眼することでそれを自分にも転用して無敵に成れる、という事は右目がX軸の「+」、左目が「−」を示している。
両目を開いた事での能力自体はその程度の違いしかないが問題は何故最初からではなく危機に陥った時のみ許されており、そして何故3回目以降は常時開眼が許されるのか。
これはあくまでもユーハバッハから与えられた力は「X軸」、つまり「横軸」だから。
何を意味するのか、というと横軸での「聖隷」、つまり対等な「契約」を意味する。
上から下の縦軸、「Y軸」を足して「原点」を作り出し、「+」と「−」を作るのが左目の開眼。
しかしその「Y」の力はロイド・ロイドが担っている。
言ってしまえば「越権行為」であるが例外として「裁判」で認められれば良い。
「3回」は日本の裁判における「反復審理」の回数を示しており、第三審で罪が確定すれば覆らない。
だから3回目以降は常時開眼が許される。

完聖体と「ゆるるんバード」のモデル

完聖体は古代インドにおいて栄えたバラモン教の古い神、太陽神であり対等な「契約」を司る司法の神である「ミトラ」という神でバードは「雉」であるというのが自分の考察だ。
ミトラが滅却師の弓矢。
つまり滅却師の制御化にあるという事を意味しているが光輪を失い地に落ちたソレは「矢」と「隹(尾の短い鳥)であり、飛ぶことも困難な「雉」である。
そして「雉も鳴かずば撃たれまい」とあるように口は災いの元。
何もしなければ生き延びたのかもしれないが神としての力と制御を失い本能的に動き回る獣と化した事で吉良に倒された。

追記:一応ミトラはユダヤ教における神の玉座にもっとも近い「小YHWH」の異名を持つ最も偉大な天使であるメタトロンの元ともなった存在なのでリジェの言う「神に最も近い」存在でもある。

まとめ

・リジェはユーハバッハの弓矢の魂の具象化
・聖文字「X-axis-万物貫通」はユーハバッハから与えられた「X軸」への契約交渉権によって滅却師の「 聖隷」を「神聖滅矢」で飛ばしたもの。
・左目の3回の開眼の話は日本の反復審理の制度をモデルにした物。
・完聖体のモデルはバラモン教の太陽神であり契約神の「ミトラ」。
・ゆるるんバードは雉。滅却師の制御、弓から離れた矢。「雉も鳴かずば撃たれまい」が最期を示す。

まぁ全部ユーハバッハが完現術、ソレに近い能力を持っている、前提の話だし妄想ではあるけど。


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