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次の100年を見据えたスクールソング制作 AI活用ワークショップレポート!〜人間とAIの共創による新たな創造性の発揮〜

みなさん、こんにちは! 学生広報チームの和田です。
今回は、100周年を機に新たなスクールソングを制作するプロジェクトを紹介します。実は、制作方法がとても面白くて、AIを活用して作曲にチャレンジするそうです。実際に私も、ワークショップに取材を兼ねて参加してきましたので、その様子をレポートします! ぜひご覧ください!

ワークショップついて

2023年12月9日(土)に有明キャンパスで、データサイエンス学科の中西 崇文先生(学科長)、岡田 龍太郎先生、峰松 彩子客員研究員による、在学生を対象にしたスクールソング制作のAI活用ワークショップが開催されました。今回のワークショップの構成は、最初に作詞ワークショップが行われた後、作曲ワークショップが行われ、最終的に3グループに分かれて曲を完成させていくというものでした。

作詞ワークショップでは、まず、データサイエンス学科の学生が、武蔵野大学中学校・高等学校の生徒が考えた歌詞と学祖・高楠順次郎先生の全集から先生の残した言葉について事前にテキストマイニングでキーワードを抽出した結果を参加者にプレゼンテーションし、参加者と歌詞に使うべき言葉の方向性を確かめました。

その後、参加者がグループごとに分かれ、実際に歌に使うキーワードをグループごとに考えました。作詞に必要なイメージ、単語、雰囲気を決めて、生成AI「Chat GPT」に作詞を依頼し、気になる箇所を修正する案を再度提案し、それを繰り返すことで自分たちの理想の歌詞に近づけていきました。今回の歌のテーマが「100周年記念スクールソング」のため、全グループが「武蔵野大学らしさ」「気軽に歌いやすい歌」「前向きな応援歌」というイメージを含みたいというところで一致していました。

続いて、作曲ワークショップでは、作詞ワークショップで完成した歌詞を元に、キーワードを抽出し、自動作曲システムを活用して8小節のメロディーと伴奏をMIDI形式で作成しました。自動作曲システムに曲のイメージを提案することで、瞬時に8小節の曲を作成してくれるため、「明るい」「未来」「希望」「走り出す」「キラキラ」などの自分たちの曲のイメージを入力し、各グループが曲を完成させました。

そして最後に、グループごとに完成した曲の発表と合唱を行いました。
先生方が完成した譜面の伴奏を即興で弾いてくださり、学生たちは大興奮!
とても盛り上がり最高の雰囲気で今回のワークショップが終了しました!!

キーボードを演奏する岡田先生(左)と中西先生(右)


最後にプロジェクトのリーダーである学生部長の伊藤 泰彦先生(建築デザイン学科 教授)から総評をいただきました

今回のAIワークショップは、“今必要な場”だなぁと思いました。グループごとに曲を制作する中で、学生が先生役をしたり、参加者がファシリテーションをしたり。さまざまな役や立場に誰もがなることができる今の時代を象徴していると感じました。「響き合って、未来へ。」という武蔵野大学の100周年のスローガンがありますが、それは、特別な難しいことではなく、自分たちが身の回りでできることなのだと思いました。

今回のワークショップを主催した中西先生にお話を伺いました

スクールソングプロジェクトで完成した歌は、校歌のような曲ではなく、ダンスアレンジやリミックがされたり、武蔵野大学以外の人にも歌われたりするような曲にしたいです。今回のワークショップのポイントは、AIを活用したという点とグループワークで他学部の人たちが関わり、意見を出し合い、みんなで作ったという点です。100周年元年にAIを使って曲を制作し、多人数で作詞/作曲に挑んだことが意味深いことだと感じています。「AIだから何でもできる」ということではなく、AIはインスピレーションのツールの一つです。AIが作り出したものにまた人間の考えを加えることで、AIと人間が共創することができます。AIを活用し、みんなが意見を出し、みんなが考えてより良いものを作ったことで、今の人間の可能性を超える可能性を感じました。今の状況を伝えながら前の100年を伝え、次の100年後に聞いたときにこうだったなと思えるようにスクールソングの想いを伝えていきたいです。今回のワークショップを開催するにあたって、準備からデータサイエンス学部の中西ゼミの学生たちや先生方とみんなで行いました。このような機会を頂けて、とても感謝しております。

実際に参加と取材をしてみて

AI活用ワークショップに参加する前は、作詞も作曲も全くわからない私にも曲を作ることができるのかという不安とAIを使ったらAIが全て完璧に作ってしまうのではないかという考えがありました。実際に参加して曲を作成してみて、まず、AIを活用することはとても便利だということや使い方によっては自分を助けてくれるものだと感じられました。それと同時に、AIは完全なものを作り上げるわけではなく、指示の仕方や細かな修正点などを人間が考え、AIと人間が一緒になって作り上げることで完成に近づいていくのだと実感できました。また、グループワークで協力して作ったことで、音楽が得意な人やAIの使い方を詳しく知っている人などそれぞれのメンバーの得意分野を活かし、意見を出し合うことで、曲が徐々に完成されていきましたが、学年も学科も性別もバラバラな初対面のグループのメンバーで、半日限りの短い時間の中、一生懸命一つのものをみんなで作り上げることの達成感や喜びを強く感じました。自分の可能性を広げるためには、たくさんの人と関わり、たくさんの体験をすることが大切であり、仲間と支え合い、響き合うことで、心も思考も豊かになると感じました。



経済学科1年 和田 みんみ


【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の生徒や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。
 



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