「MURP」が創る人と人とのつながりを生み出すボランティア【100周年アワード 優秀賞】
みなさん、こんにちは! 学生広報チームの三枝です。今回は「令和5年度 学校法人武蔵野大学 創立100周年記念アワード」で優秀賞を受賞した団体「MURP」を紹介します! 創設者である上野さん(大学院 人間社会研究科1年生)と副代表の酒井さん(人間科学部 社会福祉学科2年生)にインタビューをしてきました!
MURPってどんな組織?
MURPとは「Make Unite Regional Party」の略称で、“地域を飛び越えて、人々を団結させていきたい”という想いに共感したメンバーで結成された、地域ボランティアを行う非営利組織です。地域住民が楽しく集い親睦を深められるように、多世代交流の促進を目指しています。また、世代や地域の壁を飛び越えて人と人が繋がり、協力し合いながら安心して暮らすことのできる活気ある地域づくりに貢献することをミッションとして掲げて活動しています。最初は人間科学部の学生を中心にメンバーを集めるための声かけを行っていましたが、現在は93名ものメンバーが所属しており、社会福祉を学んでいる学生だけでなく、保育や建築を学ぶ学生、そのほか様々な分野で活躍している方たちが、自分の得意分野を活かして活動に参加しているそうです。
MURPはどのようにしてできたのか?
まず、原点となった活動について、MURPの創設者である上野さんに伺いました。上野さんは学科での学びなどを通して、以前から非営利組織(NPO)の活動に興味を持っていたそうです。そんな中、上野さんが大学2年生の時に新型コロナウイルスが流行し始めました。マスクや消毒液などが不足している状況が続いていた頃のことは、皆さんも覚えているのではないでしょうか。新型コロナウイルスに感染してしまうのではないかという地域の皆さんの不安や心配を払拭するために、上野さんは他の仲間と共に、2020年3月頃からマスクの寄付活動を行ったそうです。この寄付活動がMURPの創設を考えるきっかけとなる活動の1つとなりました。
MURPの前身は、上野さんが所属していた渡邉 浩文先生のゼミでの活動だそうです。上野さんらはゼミ活動の一環として、2022年9月に西東京市で行われたカラフル公園祭りに参加しました。この活動を通して、上野さんは地域の若者不足を身をもって知り、その経験から、若者が積極的に地域と関わり協力し、繋がることの大切さを実感したそうです。その後、地域の人々を繋げる活動を継続したいという想いから、MURPを創設しました。
「多くの人と人をつなげるために活動の幅をもっと広げていきたい」
MURPは、現在、主に西東京市や周辺地域で小学校や団地を中心として活動をしているそうで、その内容は、お祭りや様々な分野のワークショップなど、幅広いものとなっています。西東京市在住のメンバーがあまり多くないという特徴を持ちながら、このような活動か続けられているのは、「何かあった時にはなんでも協力する!」と、イベントを実施するにあたって、たくさんの地域の方々に繋いでくださったり、様々な手配をしてくださったりと、市内で自身も精力的に活動しつつ、団体の成長をいつだって手助けしてくれる、「MURPの父」というべき方の存在が大きいとのことでした。
また、この方のおかげで、MURPは地域のたくさんの方々と出会い、連携し、共に活動する素晴らしさを学ぶ機会にもなったと話してくれました。
このように、MURPの皆さんは地域イベントの自主開催・運営参加・参加協力を通して、人と人との繋がりを生み出すために様々な地域イベントに携わっています。現在は子ども向けのイベントが約8割を占めているそうですが、MURP副代表の酒井さんは、「これからは子どもだけでなく、親世代や高齢者の方々を巻き込んだ多世代交流の他、西東京市周辺の地域との地域間での交流など、多くの人と人を繋げるために活動の幅をもっと広げていきたい」と話してくれました。
MURPの活動に終わりはない
上野さん・酒井さんともに、「MURPの活動に終わりはなく、継続していくことが大切」と話してくれました。
上野さんは「これからも地域住民が地域に愛着を持ち続け、交流を図るためのきっかけづくりになるような0(ゼロ)を1(イチ)にする活動を継続していきたい。具体的には、地域住民向けに多様なイベントを開催し、イベント来場者同士の交流を図る機会を創出していきたい。もし、仮にゴールを作るとしたら、MURPがなくても、様々な交流ができる地域をつくることをゴールにしたい」という想いも話してくれました。
MURPでは地域住民に加え、『協働』という枠組みのもと、西東京市(行政)や西東京市内のNPO、市内の企業等と連携したイベントも開催しているそうです。一つの組織では解決できない問題でも、さまざまな組織が協力することで相乗効果が生まれ、複雑・多様化しているさまざまな地域ニーズに対して質の高い解決策を提供できると考えているそうです。
酒井さんは、家族をきっかけに地域福祉に興味を持ったそうです。子どもや親、高齢者まで様々な世代の地域住民が支え合い、交流できる地域をつくるため、様々な世代の一つである若者世代の一人として活動を引っ張っていきたいということでした。さらに、地域を支えるために、自分たちが地域の一員となり、大学の授業以外の活動にも積極的に取り組みたいとも話してくれました。また、MURPのメンバーが楽しんで活動するということが組織の継続につながっていくため、大切にしていきたいということでした。
最後に
MURPには、様々な視点から地域の人々を繋げたいという思いを持つメンバーの皆さんがいることを知ることができたのではないでしょうか。それぞれの得意分野を活かすことで、これからも人と人が繋がる地域づくりのために活動を続けてほしいと思います。
MURPの活動について興味のある方は、MURPの団体HP・SNSをぜひご覧ください!
※学年、肩書は取材当時(2024年1月)のものです
日本文学文化学科3年生 三枝 愛子
【学生広報チームについて】
学生広報チームは2023年9月に活動を開始しました。創立100周年事業プロジェクトの取材を行い、武蔵野大学だけでなく、学校法人武蔵野大学の中学校や高等学校の学生や地域の方々にも武蔵野大学や100周年事業の魅力を発信できるように今後も活動していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?