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2023.08.01 突然の退院宣言で

朝一番、いつも通り血圧や体温を測って、血を抜いて、お茶を飲んでいると、看護師さんから、「今日、この後一旦退院になります。あとは家で様子を見ましょう。」と言われて、一瞬時が止まって、思わず聴き返した。

しばらくしてお医者さんが説明に来てくれて、どうやらステロイドと抗がん剤が、僕の身体には良いように効いてるらしく、今は特にこれ以上の入院も、抗がん剤投与もしていなくていいと判断されたみたい。

つい先日まで、2、3週間の入院だと言われてたのに、なんてこった。(歓喜)

今後は、大体3週間置きに抗がん剤治療をやる予定だそうで、もし体調に大きな変化がない場合は、それも通院でいいそうだ。
もしかしたらこれで入院卒業。

なんてこった!(大歓喜)


すぐにパッキングを済ませて、相部屋だったお爺ちゃんとお医者さん達に別れを告げて、外へ出た時、あんなに胃の辺りが気持ち悪かったのが、少しだけ落ち着いてる様に感じる。
いつの間にか、僕は入院に疲れてたのかもしれない。

いつもより少し遠回りの道を選らんで、ぶらぶらとノイケルンの雑踏な町を眺めながら家に帰った。

入院していた一週間、タイヨウやビエラの友達に猫のお世話をお願いしてて、いざ帰ってみるといつも通りの3匹がそれぞれダラダラと過ごしていて、ほっとした。
入院中、自分がこんなにも猫達に執着してることを今回知って、家の片付けや洗濯をしながら、可愛くてしょうがない3匹を眺めては写真を撮った。
珍しく3匹も僕の側から離れないので、やっぱり猫達も色々考えてたんだろうなあと思うと、これから旅行なんかで離れるのもどうしたもんかと考えもんである。

タイヨウから持ってきてもらった岡山の友達からのお米や、味噌、梅干し、そうめんなどの養生食セットの量が半端なくて、しばらくはこれだけでも贅沢に生きていけそうなくらい。

殿様セット。

他にも友達からガーンに効きそうな物を色々送ってもらってて、僕はみんなが同じ様な状況になった時、どんなことが出来るんだろうと考えさせられる。
日本の百姓のみんなのことを思い出したら、少し食欲が湧いてきたので、そばを納豆と梅干しを混ぜて食べた。

夕方になって、タイヨウが家に帰ってきて、退院を聞きつけた友達も家まで尋ねて来てくれて、まあなにせ退院出来てよかったと祝った。

タイヨウとも、今回はもう会えないと思ってたので、一緒に過ごせるのが嬉しくて、話が尽きない。

夜はご近所のマリリンが、夕飯を作るのが面倒だと言ってるタイヨウにと、サクッとパスタを作ってくれたのだけど、なんか見てるとまた食欲が湧いてきて、僕も少し食べた。

食べられる!
病院でのあれは一体なんだったんだ。

ステロイドの副作用と言われてた、胃のむかつきが大分治ってきてるのを感じて、それだけでもうガーンが治った気分になってる。
迂闊。
口内炎がポツポツ出来てるのだけど、これは抗がん剤の副作用なんだそうで、もうしばらくは優しい食事にして、とにかくすぐ息切れしてしまう体力を少しずつ戻そうと決めた。

これは薬の影響なのか、身体の中に変化が起こると、たった数日でこんなに疲れやすくなるもんなんだね。


思ったより退院が早くて、遊びたい気持ち満載なのだけど、ここは調子に乗らないってことを今回のガーンで学んだので、猫の世話をしながら、随分身体の中からいなくなってるであろう、菌や細胞達を生み出すことに集中しようと思う。

ガーン細胞様、このまま静まりたまえ!

今回の退院が早まったのは、薬が効いたことと別に、お金の面などで心配がなかったことも絶大にあって、お金の持つ本来の力を実感してる。
体力がない時や気分の悪い時は、中々楽しい想像も出来ないし、世界も美しく見えないんだけど、そういう時は、とにかく今の感じがずっと続く訳じゃないと思える環境が大事なんだなあと思った。
この世界に大好きな人がいるだけで、乗り切れることもある。

あとで一生笑い話に出来る様な、面白いことに身体も時間もお金も使いたい。






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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!