きれいきれいな世界

変な世の中になったものだ。目に見えないウイルスによる脅威は、私たちの想像力をよりどころに、ますます増殖している。

目に見えない恐怖への対処法がそれなりに存在するからこそ、金と時間をかけて、できる限りの対策を講じることが求められているようだ。

今日、あなたは外出先で何度アルコール消毒を求められただろうか。何度検温されただろうか。額にかざされた検温機は、銃口を突きつけられているようで、非常に不愉快だ。

マスク・消毒・検温がこれからのスタンダードになるように思う。この先の未来では手洗いうがいが、これまでのような「日常気をつけること」ではなく、睡眠や食事・排泄のような類のものとして、ヒトの生活に組み込まれるのだろうか。

生活の中に手洗いうがいが完全に組み込まれた未来を想像したい。その足がかりのために、日常のあらゆる場所に蛇口が設置された近未来を描き、２０２０年夏との距離感を測ってみる。

書斎の蛇口。書類とかビシャビシャになりそう。

パソコンに蛇口。コンピュータウイルスも消毒できそう。

これだけ複数蛇口がついていれば、団体客にも十分対応。

このような未来にならないよう、私はこれからも、できる限りの対策を講じていきたい。