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Twitter詩「飾られたい感情」

 

ワンフレームに切り取られた世界を満足そうに眺めているのは、

退屈に麻痺してしまったからで、

浜に打ち上げられた海月とおそろいなんだ。

自己完結した物語はいつだって深海みたいに盲目で、

それを安定剤として使用しているうちは、

どこまで潜ってもひとりだよ。

できることなら、ショーウィンドウに飾られたいね。

いつまでも綺麗なままでいられるよう、

感情をピン止めして、標本にできればいいのに。

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