Twitter詩「廃色」


俺らの汚した暗闇で近所の親父はのら犬をぼう


ヒビの入った瓶底の叙情ぶってるウィスキー


白樺の枝を手折るよに乱れる性は冬に腐りて


突き立てられた月光に我ら臓物を破かれている


夜を迎える人間の野生が皿を割っており


夕陽に焼かれ膿んでいる乳房は女だけのもの


月に背かれた悔しさで俺らは今日も泣き疲れ


路地に聖歌は降り止まぬ落葉風の祈るよに


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