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Twitter詩「遊魚」

障子に透ける花焔

尾引く遊魚は濃紺の色

座敷流るる青竹の香に

童女の声染み入らむ夜

刹那震わす琴の音は

我が衣手の綾とならんや


障子に透ける花焔

帳は夜霧

世は帳

身のはかなさを抱えつつ

遊魚尾を引き空昇る


紅くれないの

唐紅

障子に透ける花焔

我が衣手には曼珠沙華

咲いてひらいた魚の鰓



【読み】
・香(か)
・童女(わらしめ)
・鰓(えら)

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