留学は自分探しの旅
こんにちは。現在トロント(カナダ)・マルタを留学中のMusa Vlogです。ちなみに11月末からサンディエゴ(アメリカ)に渡航予定。
それでは今回の問いです。
「みなさん自分探ししたことありますか?」
今回、僕がお伝えしたいのは自分探しと自己分析の違い、そして留学の本当の目的、の2本軸で書きたいと思います。
僕の考えはあくまで僕の意見にすぎないので鵜呑みにしないでください。みなさんも考えながら一緒に議論に参加して共有していただけると僕の学びにもなりますのでよろしくです。
自分探しと自己分析の違い
みなさんもちろんこの二つの言葉は耳にしたことありますよね。巷では自己分析しろだのやたら耳にしますが自己分析ってなんなんですか?逆に自分探しって何が違うんですか?
僕が思う自己分析
自己分析ってよく耳にするけどこれを見てるほとんどの皆さんは自己分析を言葉で説明できますか?おそらくほとんどの人はできないんじゃないでしょうか。また、説明できたとしても具体的に何をもたらしてくれるか説明できますか?
僕が思うに、自己分析とは自分自身を客観的に理解し、特性や価値観を明確にすることです。強みや弱み、スキル、興味分野などを把握するためのもので、場所や状況に関係なく取り組めます。SWOT法やSTAR法なんかを使えば、誰でも実践できるものだと思います。したがって、就活時などの自分の強みが会社にどうマッチするのかを論理的に説明するには超有力手段だと思います。
僕が思う自分探し
先ほどの自己分析に対して自分探しはなんなのか。という問いなのですが、はたまた同じ意味なんじゃないのか。僕の中では結構違うんじゃないかなと思っていて、自分探しとは、自分が本当にやりたいこと、自分らしい生き方を見つけることだと思います。したがって様々な経験を通じて人生の意味を見出したり、新しい環境に身をおいて、自分の興味や適正、自分らしさを発見していくことになります。僕が思う決定的な違いは、外的要因を利用してじゃないとこれらの価値観ってなかなか発見できないと思うんです。つまり行動することが必要になるということです。
僕は自分探しが自己分析より大切だ、なんてことは一ミリも思ってません。ただ、自分探しも自分の人生を豊かにするという点では同じくらい大義を果たすのかな、とも思います。YouTubeや書籍を見てるとやはり自己分析がやたら目立ってて、それは就活生や大半の人にとって1番需要があるからなのかとも思います。それに興味や適正ってその時の自分や時代によって結構左右されるものでもあるので終わりがないんですよね。こんなことに時間を割いても効率が悪いっていう意見があれば納得せざるを得ないと思います。
ただ、僕が今回海外留学を通じて得た自分探しの重要さを次の章ではお伝えしたいと思います。
留学の本当の目的
留学の目的を聞かれると、99%の人が「語学力の向上」と答えるでしょう。ですが、実際に留学して感じたのは、留学するメリットの真髄はどこか別にあるんじゃないかと思います。
ちなみに英語話者って世界に何人いるかご存知ですか?世界人口77億人のなか15億人が英語を話せると言われていて、約2.5割の人が英語を話すわけなんです。僕はこれらの人と話して、その人たちの価値観を吸収したり、その土地での生き方、海外にたくさん友達がいれば面白いことができそうだなといったまあ軽い考えでした。そのためには英語をツールとして学ぶしかなかったので、留学をしたかったわけなのですが、実際僕がこれまで留学をしてきて得た1番大きな知見は、自分がどんな人間か、どう生きていきたいか、ということがだんだん分かってきたことなんじゃないかなと思います。
留学は最高の自分探しの旅
留学って異国の地に行き、その土地のルールに従い、言語を話し、全く違った価値観で育った人と共に生活することです。
これらの環境下では、自分自身を見つめ直す機会、自身のコンフォートゾーンを広げられることを可能にしてくれます。これらはこの変化の時代を生き抜くにはとても重宝されるものになってくるのではないかと思います。
自分を見つめ直すとは?
自己分析でも自分を見つめ直すことはできますが、留学での自分を見つめ直すとは、客観視することです。ここでの客観視とは、 外的要因が及ぼす結果的な自己認識 です。日本にいると、日常的に言語が通じるし、見慣れた顔ぶれの中だと自分の本質や性格が隠れてしまうことがあります。しかし、言葉が通じず、新しい人たち囲まれた環境では、あなたの行動がそのまま 本当の自分を映し出す鏡 になります。
想像してみてください。言語が通じない相手に、どうやって自分を表現しますか?例えば、友達と打ち解けるには?笑顔で挨拶してみる?身振り手振りで伝える?共通の趣味を見つけてそれをきっかけに話す?単語を並べて必死に説明する?それとも、「まだ早い」と思って一旦引いて、言語を勉強してから再挑戦する?
英語を効率的に伸ばすために、あなたならどんなアプローチをしますか?とにかく話しかけてみる?リスニングやボキャブラリーを地道に増やす?それとも、失敗を恐れず現場で試行錯誤を繰り返す?これらには、どれも正解がありません。だからこそ、ここで選んだ行動が、 あなたの本質を映し出します。行動する人もいれば、準備に徹する人もいる。この違いが、海外にいるとよりはっきりと見えてきます。
僕も留学を通して、自分が「とにかく挑戦するタイプ」だと気づきました。言語が通じなくても、間違いを恐れずに話しかけ続けたことで、少しずつ自分のスキルが伸びていくのを実感しました。最初はレストランで注文するのさえ難しかったですが、何度も挑戦するうちに、友達に「どうやってそんなに上達したの?」と聞かれるまでに成長しました。
コンフォートゾーンを広げるとは?
コンフォートゾーンとは、 あなたが居心地よく感じる範囲 のことです。例えば、友達と一緒にいる時はリラックスできますが、上司と二人きりになると急に緊張しますよね?それがコンフォートゾーンの境界です。留学は、あなたを強制的にこのゾーンの外に追いやります。
海外に出ると、日本語も通じない、食べ物も違う、文化も宗教も異なります。時には、言葉が通じずに困ったり、差別に直面することもあるでしょう。でも、ここが 成長のカギ なんです。例えば、海外のスーパーマーケットで、自分が欲しい商品を店員に聞く場面を想像してください。英語が不安でも、なんとかしてジェスチャーや単語を使って伝えようとしますよね?この時、あなたは無意識にコンフォートゾーンを広げています。
成長の鍵は「外に飛び出すこと」
日本にいると、言語も通じるし、慣れた料理も食べられる。困った時は家族や友達が助けてくれます。でも、海外ではそうはいきません。言語も違えば、食事も異なり、文化や宗教も全く別物です。この環境に飛び込むことで、あなたのコンフォートゾーンは強制的に広がり、 自分の限界を押し広げる経験 が得られます。
例えば、仕事においても、自分よりも優秀な人たちと一緒に働くと、最初はプレッシャーを感じることが多いですよね?ミスを恐れて、自分の能力が発揮できないこともあるでしょう。でも、時間が経って慣れてくると、自分の基準が上がり、標準のレベルが高まります。同じように、留学では新しい環境に慣れる過程で、 自分の成長を感じる瞬間 が必ず訪れると思います。
ちなみに僕は社会に出たことはないので今までやってきたサッカーを仕事と置き換えて一例として書いています(笑)
僕自身、何度も帰りたいと思ったことがあります。言語の壁や文化の違いに直面する度に、「日本に帰った方が楽だな」と感じることもありました。でも、その度にあえて踏みとどまりました。なぜなら、 一歩踏みとどまることでしか得られない成長 があるからです。ネガティブな気持ちに負けずに、その場に居続けることで、僕のコンフォートゾーンは広がり、今ではその挑戦を誇りに思っています。
留学が教えてくれた本当の自分
みなさんも、自分の良いところや悪いところに気づく瞬間があると思います。今回は、留学を通じて僕が気づいた「知らなかった自分の一面」を紹介します。
僕はトロントでの留学中、ただひたすらに頑張っていました。最初はキッズ用のアニメを見て、通学中や歩いてる時などはポッドキャストを聞き、毎日英語で日記を書いて次の日先生に添削してもらい、How I Met Your Mother(シリーズ216話分)を一気見までしました。最初は自分のことで精一杯で、他の人のことを気にする余裕なんて全くありませんでした。レストランでの注文すらできなかった僕が、3ヶ月後には友達から尊敬されるほどに成長していました。
ちなみに、僕の英語力は留学前、TOEICで400点。受験者の中では「超初心者レベル」です。洋画を字幕なしで観ると、ただの「爆音映画館状態」といったところでした。でも、この状況から留学で得たものは計り知れません。 人に影響を与える喜び を知ったんです。
友達から「どうやってそんなに伸びたの?」「お前を見ているとやる気が出る」「頑張るって楽しいな」と言われた時、自分の行動が他人にポジティブな影響を与えていることに気づきました。この瞬間は、僕の人生においてとても大きな意味を持つものでした。
さらに、この経験を通じて、僕はトロント校で日本人初の生徒会長に選ばれました。生徒会長という役割は、僕自身にさらなるやる気を与えてくれる場でもありました。同時に、孤立している生徒に声をかけたり、みんなが留学生活をもっと楽しめるようにアクティビティを企画したりする中で、僕は 「人にやる気や幸せを与え出る時、自分は幸せを感じる人間なんだな」 と自分の本質に気づくことができました。
留学は、ただ英語を学ぶだけではなく、 自分がどんな人間なのかを深く知るチャンス を与えてくれます。最初は何もできなくても、行動を続けることで、自分も知らなかった新しい一面が見えてくるんです。
全てはあなたの行動次第
最後に、留学を迷っている人、何かに挑戦しようとしている人、そしてすでに頑張っているすべての人へ。僕のようなミジンコでも、行動次第で人生が変わることをお伝えしたいです。留学は、一歩踏み出す勇気が必要です。でも、その一歩があなたに新しい気づきを与え、未来を大きく変えるきっかけになります。僕も留学を通じて、自分探しの旅を経験し、毎日が楽しくなりました。そして気づいたのは、 自分探しは終わりのない永遠の旅 だということです。
自分の本当にやりたいことって、漠然としていて、空気のようにつかみどころがないものです。でも、行動し続けていると、少しずつ霧が晴れて、輪郭が見えてくる。それは留学に限らず、どんな挑戦にも当てはまります。筋トレを始める、ピアノを習う、新しい趣味を見つける、どんなことでもいい。 小さな行動が、新しい自分との出会いに繋がる のです。時には涙を流してでも、行動しなければならない瞬間が訪れるかもしれません。でも、その先には必ず本当の楽しさや達成感が待っています。僕が留学を通じて学んだのは、 自分の行動が、自分を作り出す ということ。あなたにも、自分の力で道を切り開いてほしいと心から願っています。
最後に留学を考えているあなたへ。絶対に行ってください。そして、留学できる環境に感謝し、全力で挑んでください。すでに何かに取り組んでいるあなたへも伝えたい。あなたの努力は、必ず未来の自分を形作ります。
栄光あれ。