いつも心を温めてくれるのは

ふとしたときに、記憶は呼び起こされる。

匂いや景色。

恥ずかしい思い出は私を小さくする。

孤独で眠れない夜に音もなく忍び寄ってくる。

いつか何かを決断したときに隣にいたのは誰だった。

その人はどこにいって、どうなった。

美しい物語は誰が書いた。

初めて聞いたあの音楽はどこから流れて来た。

その記憶の積み重ねが私の基準線となり価値観となった。

他人にとっては見知らぬ他人のアイデンティティ。

笑われることの方が多い。

やさしい思い出をたくさん作ろう。

臆病な私のために。

美しい思い出をたくさん作ろう。

未来を温めてくれる人たちと。

いつか、やさしく美しいあなたのことを思い出したい。




サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。