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いつの間にかバッグに入っていた瓶について宿の受付の男に聞いてみた。こういうのをどこかで見…
リクシャーの引き手は大胆にふっかけてきた。それは今日の宿に4泊できる金額だった。 歯もな…
どんなところにも約束事というのはある。いつから始まったのか誰にもわからない昔の約束事がま…
宿の近くには美味しいビリャニが食べられるレストランがあった。それは日本で食べるチャーハン…
世界にはよく似た場所がある。 私の故郷は広島県の端っこにあって、そこでは車を使って生活していた。 駅まで続くまっすぐで広い6車線の道路を行ったり来たりしながら18年間を過ごし、最後はその道に沿う新幹線に乗って故郷を離れた。 5年後くらいに、たまたま訪れた長崎県でまっすぐで幅の広い6車線を走っていた。その道は新幹線に続くいつか来た道と同じだった。見知らぬ土地の、流れていく景色の後ろに、故郷で過ごした18年間が佇んでいるような気がした。 生活回路や周辺の造作など、いろんな
墓地観光で成り立つアグラの街を、車で一日案内してくれるという二人組がいた。 ガイドブック…
コナン・ドイルに「四つの署名」という作品がある。財宝を巡る人間関係のもつれが奇妙な殺人に…
長い通路を人の波にのまれながら進み赤土色の大きな門を抜けて眼前に広がるのはタージマハル。…
コーラの瓶を揺らしながら話しかけてきた男は雑貨屋の店主で各国の観光客から様々なワードを教…
ホステルの向かいは雑貨屋だった。軒先には眼鏡をかけた痩せ型の男が座っていて、骨ばった手でコーラの瓶を傾けながら通りを眺めていた。ボーダーのTシャツから伸びた細い腕が、鳥の脚のように筋張っていて、その店全体をさらに貧相にみせた。彼は私に気付いて「コンニチワ」と言った。「アナタディカプリオニニテマスネ?」